綾瀬はるかが最強の元・スパイを演じる!その魅力が全開の映画「リボルバー・リリー」
2024.4.13(土)
ハードボイルド作家・長浦京の人気小説「リボルバー・リリー」を映画化。本作のメガホンを取ったのは「リバーズ・エッジ」(2018年)、「パレード」(2010年)「世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)、「GO」(2002年)など、数々の話題作を手掛けてきた行定勲。最強の強さを誇る美しき元スパイ・小曾根百合を綾瀬はるかが演じる。他にも、長谷川博己、羽村仁成、シシド・カフカ、古川琴音、清水尋也、ジェシー(SixTONES)、阿部サダヲ、野村萬斎、豊川悦司ら若手からベテランまで、豪華キャストが陣が顔を揃える。
時は1924年。関東大震災からの復興を目指す東京は、モダンな建物が増え、繁華街も賑わいを見せていた。そんな東京カフェー「ランブル」のオーナーをしている百合は、3年で57人の殺害に関与した元最強のスパイだ。ある日、百合のスパイ時代の仲間が一家惨惨殺の犯人として報道される。事件が気になった百合は、真相を調べるために現地へと向かう。そこで、一家惨殺事件の生き残りである少年・慎太(羽村)に出会い、助けを求められる。実は慎太は父親から帝国陸軍資金に繋がる鍵を父親から託されており、それを奪おうとする陸軍から追われていたのだった。
シリアスからコメディーまで幅広い演技で世間を魅了し続ける綾瀬が、本作で挑むのは、映画史上最強のダークヒロイン。新境地ながらも圧倒的な美しさと存在感で、元スパイという難役を見事に演じ切った。感情を押させたミステリアスで魅惑的な芝居はもちろんのこと、抜群の身体能力を生かした華麗なアクションは必見!列車の中、船の上、街中と、あらゆるとことで繰り広げられる死闘の連続に、ハラハラドキドキが止まらない。どんな上京でも冷静に状況を判断し、必要とあれば躊躇なくリボルバー(銃)をブチかまし、あっという間に敵を倒していく。そして、そんな血みどろの戦闘シーンも、綾瀬にかかると美しく幻想的にさえ見えるから不思議だ。中でも、純白のドレスに着替えた百合が陸軍との最後の戦いへ挑むクライマックスは圧巻。純白のドレスを鮮血で紅く染めながら、慎太を守る百合の姿は恐ろしいほどに美しい。
また、これまで綾瀬と何度もバディを組んできた長谷川博己が、今作でも好演。ミステリアスでどこか危険な香りを漂わせる弁護士・岩見良明を大人の色気たっぷりに演じ、物語に奥行きを持たせている。さらに、百合と敵対することとなる、非道で利己的な陸軍大尉・津山ヨーゼフ清親役のジェシーは、普段の明るいキャラクターを封印。百合たちを追う狂気に満ちた演技は、心の底から恐ろしく鳥肌が止まらない。
まさに、息つく間もない、ノンストップ・アクションエンターテインメント。最後の最後まで綾瀬の姿から目が離せない、緊張感と手に汗握るスリリングな展開に、圧倒されること間違いなしだ。
文=鳥取えり
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