藤井聡太VS伊藤匠の3度目のライバル対決となる叡王戦五番勝負の展望はいかに
2024.4.8(月)
藤井聡太叡王に伊藤匠七段が挑戦する第9期叡王戦五番勝負。伊藤は竜王戦、棋王戦に続く挑戦で、早くも3回目のライバル対決となった。
棋王戦五番勝負は開幕戦こそ伊藤が後手番で相入玉から持将棋(引き分け)に持ち込んだものの、第2局から藤井が3連勝と圧倒。中終盤の力を見せつける結果となった。竜王戦七番勝負に続く敗退で気落ちしそうなものだが、第4局の二日後に行われた叡王戦の挑戦者決定戦では永瀬拓矢九段に後手番で快勝。タイトル戦で敗れても崩れない精神力の強さを見せつけた。藤井と比較すると霞んでしまいがちだが、21歳で3つ目のタイトル挑戦は素晴らしい成績で、時代によっては永世称号も狙えるほどの才能と活躍だ。
藤井と伊藤は同学年。21歳の若さで3度目のタイトル戦となれば、気の早い話だが藤井にとって最初の百番指しの相手となることを期待してしまう。ただ、これまでの対戦成績は藤井の10戦全勝(1持将棋)と一方的になっている。対局数を伸ばすためには番勝負で星を返していく必要もある。平成のライバル関係であった羽生善治九段と森内俊之九段のような、同学年で小学生の大会から名人戦七番勝負まで戦い続けてきたライバルになることを期待したい。
⒞囲碁・将棋チャンネル
両者は居飛車党で、戦型は角換わり腰掛け銀が中心となるだろう。ただ、棋王戦の第4局では後手番の藤井が角換わりを拒否する変化を見せた。何でも真っ向勝負をしてきた藤井だが、変化の可能性もあるところを見せたため、対戦相手はこれまで以上に対策に苦労するだろう。豊島将之九段が挑戦する名人戦七番勝負とともに、将棋界の最先端が見られるシリーズになる。
伊藤にとって好条件を探すとすれば、叡王戦五番勝負は持ち時間4時間(チェスクロック使用)と、タイトル戦番勝負において最も持ち時間が短いことだ。藤井は持ち時間が長ければ長いほど安定感を見せるため、一分将棋に追い込みやすい叡王戦五番勝負は一番チャンスのある棋戦だ。実際に過去の番勝負でも豊島将之叡王(当時)や菅井竜也八段を相手に苦戦を強いられてきた。豊島叡王とのシリーズは藤井にとって唯一フルセットになった番勝負である。
五番勝負は4月7日(日)に開幕する。伊藤としてはまず対藤井戦、そしてタイトル戦番勝負での初勝利をあげて前を向きたい。タイトル戦で21戦無敗の藤井に番勝負で勝つのは至難の業だが、1つ勝てれば変わるところがあるかもしれない。伊藤の奮闘に注目だ。
文=渡部壮大
放送情報【スカパー!】
第73期 ALSOK杯王将戦 七番勝負 第4局 藤井聡太王将 vs 菅井竜也八段
放送日時:4月13日(土)20:00~
放送チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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