斎藤工と窪田正孝の最強バディの活躍がもっと見たくなる!本格ミステリードラマ「臨床犯罪学者・火村英生の推理」
2024.4.2(火)
魅力的なミステリーを数多く世に送り出してきた人気推理作家・有栖川有栖の代表作「火村英生シリーズ」。犯罪学者・火村英生と推理作家の有栖川有栖がバディを組んで難事件を解決するという内容で、2016年に「臨床犯罪学者 火村英生の推理」とのタイトルで実写ドラマ化された。
(C)NTV (C)Alice Arisugawa/KADOKAWA
このドラマのポイントとしてまず挙げたいのが、秀逸なキャスティングだ。主に事件を解決するのは、斎藤工が演じる火村英生。鋭い観察力と推理力を持ち、フィールドワークとして殺人事件の捜査に協力している。悪夢にうなされたり、事件への興味が高まると得体の知れない微笑みを見せたり、心に闇を持つ人物なのだが、斎藤が持つミステリアスな雰囲気が実に火村によく合っている。
(C)NTV (C)Alice Arisugawa/KADOKAWA
そして、火村のよき相棒であり、フォロー役となる作家の有栖川を、窪田正孝が演じる。有栖川と火村は大学時代からの親友で、心に闇を抱える火村を心配し、見守ってもいる。火村と違い、有栖川は表情もリアクションも豊かな明るいキャラクターで、テンション高めな雰囲気を窪田が演じている。
第1話の最初に起こった事件で、早くも火村の能力が発揮される。殺人事件が起こったホテルの室内を見回し、ソファがずらされた跡や開かれたカーテンなど、火村の観察眼が捉えた場所が次々に映し出されていく。意味ありげだが、もちろん視聴者にはどんなトリックかはわからない。
そして事件の関係者への質問。途中で口を挟んだ有栖川を冷たくあしらいしつつ、火村は矢継ぎ早に事実を確認したのち推理を披露。圧のある口調とともに真犯人を指さして、鮮やかに事件を解決してしまう。それまでに映し出された、火村が注目した場所が繋がっていくさまは、見事というほかない。
(C)NTV (C)Alice Arisugawa/KADOKAWA
隠されたトリックをいとも簡単に暴き出す火村、推理を否定されることも多いが常に火村を支える有栖川。本作の最大の魅力は、そんな2人が見せる息の合ったコンビネーションであり、ネットなどでも2人のコンビは最高!との声が数多く挙がっていた。
例えば第3話では、殺された俳優の自宅の秘密を探るために絶妙な連携を見せるし、第5話では手がかりを掴むために、2人で結託して被害者の恋人を喫茶店に誘い出したりする。そういったシーンでのテンポのよい2人の掛け合いが秀逸であることは言うまでもない。
そうして息を合わせて真実にたどり着き、最後に火村が鮮やかな推理を披露する。事件によっては、被害者の想いや無念を汲み取った有栖川が犯人に激昂することもある。各話ともに、2人のやり取りを楽しく見つつ、ラストでも2人がスッキリ溜飲を下げてくれる。そんな爽快な構成になっているのだ。
また、執筆が進まず現実逃避しにきたことを火村に言い当てられて有栖川がしょげたり、火村が真顔でギャグを飛ばすなど、ほんわかしたシーンもあれば、第1話で事件と対峙していることを楽しむ火村の笑顔が妖しく映し出されたり、それを見た有栖川が真剣に忠告するといったシリアスなシーンも多々ある。
そういった2人のシーンを見るたびにもっと彼らの活躍が見たくなるのは、斎藤と窪田が自然で、なんの違和感もなく仲のよい2人を演じ切っているからだろう。見ている者を引き込んでしまう演技力は、やはりさすがだ。
(C)NTV (C)Alice Arisugawa/KADOKAWA
物語は各話での事件を解決しつつ、過激派集団・シャングリラ十字軍の不穏な動向などが絡み合いながら進行していく。火村と有栖川はラストでどんな事件に遭遇し、何を見るのか。斎藤と窪田の秀逸な演技に引き込まれながら、ぜひ本作を最後まで楽しんでほしい。
文=堀慎二郎
放送情報【スカパー!】
臨床犯罪学者 火村英生の推理
放送日時:2024年4 月18日(木)6:00~
チャンネル:ホームドラマチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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