主演・染谷将太がつくりだす独特の空気感に引き込まれる、映画「不気味なものの肌に触れる」
2024.3.28(木)
今年3月に開催された、アジア全域版アカデミー賞とも言われる「第17回アジア・フィルム・アワード」(AFA)で、最優秀作品賞と最優秀音楽賞を受賞した「悪は存在しない」の公開が控える濱口竜介監督が手掛けた人間ドラマ「不気味なものの肌に触れる」が4月24日(水)に日本映画専門チャンネルで放送される。本作は、構想途中の長編映画「FLOODS」の前日譚、序章という位置づけの中編映画となっている。主演の染谷将太をはじめ、石田法嗣、渋川清彦ら実力派俳優がそろう。
染谷が演じるのは、父を亡くして、腹違いの兄・斗吾(渋川)に引き取られた主人公千尋。斗吾と彼の恋人・里美(瀬戸夏実)が暮らす家に温かく迎え入れられるが、千尋の孤独は消せなかった。そんな千尋が夢中になれるものは、同い年の直也(石田)とのダンス。しかし、無心に練習に励む彼らの周りで、やがて不穏な出来事が起こり始め...。
触れるか、触れないか――。冒頭から繰り広げられるダンスシーンは、これまでに見たことのない独特な動きと質感で、その異質さに一瞬でグッと物語に引き込まれる。神経を研ぎ澄まし、互いを全身で感じながら、決して触れることのないギリギリのラインで踊り続ける2人。奇妙で、不気味。だけど、それでいて艶っぽく、何とも形容しがたい独特の空気を纏っている。この唯一無二の空気感は映画全編に張り巡らされており、気付けば映画の世界に没入。その生々しさから目が離せなくなる。ダンスの他にも、古代魚、意味深長な言葉たち...。ミステリアスという言葉だけで括れない、随所に散りばめられた謎。何度も繰り返し鑑賞して、その謎を少しでも理解したい。そう思わせる作品だ。
独特の世界観を美しく彩るのは、実力派俳優たちの名演だ。特に、温度を感じさせない染谷の瞳には、終始ゾクリとさせられっ放しだ。染谷は千尋の脆さと内に孕んだ熱と狂気を見事に表現しており、彼の声、表情、その一挙手一投足に、恐れを感じながらも、どうしようもなく惹かれていく。そんな彼と共にダンスを踊る石田もまた、鍛え上げられた肉体と、心に秘めた繊細さで直也を熱演。2人の緊迫感溢れる演技は目を見張るものがあった。
印象的だったのは、喫茶店での染谷と石田が「怖いもの」について語り合うシーン。芝居なのかドキュメンタリーなのか分からないくらい自然な会話のやりとり。そして、その中に滲む2人ならではの得体の知れない不気味さは秀逸だった。
「不気味なものの肌に触れる」というタイトルでありながら、「触れてはならない」と真逆の言葉が繰り返される本作。触れずに、抱擁するという二律背反を要求されるダンスを通して、濱口監督が伝えたかったこととは? 映画を見て、それぞれの感性で、その答えを探してみてほしい。
文=鳥取えり
放送情報【スカパー!】
不気味なものの肌に触れる
放送日時:4月24日(水) 2:35~
放送チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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