石田ゆり子の演技力が生み出す「愛されキャラ」が可愛すぎる!名優たちの演技も絶品の「妻、小学生になる。」
2023.2.28(火)

2022年1月から3月にかけて放送されたドラマ「妻、小学生になる。」は、村田椰融による同名の人気コミックを原作とした、「生まれ変わり」をモチーフにしたTVドラマ。
夫の新島圭介は語った。「君には、周りの人を明るくさせるとてつもないパワーがあるってこと」
弟の古賀友利は語った。「トップオブ頼りがい。逞しくて、力がみなぎってて、太陽みたいで。頼りがいがあって」
明るくて、積極的で、料理も上手で。皆を愛し、また愛されていた新島貴恵は、10年前に交通事故でこの世を去った。しかし今、圭介たちの前に再び貴恵が現れた。赤いランドセルを背負った小学生の姿で。上の2人のセリフが示すように、貴恵は家族をはじめ周囲が絶大な信頼を寄せる存在だった。その貴恵が亡くなったため、夫の圭介との娘の麻衣は希望も覇気も失い、ただ生きるだけのゾンビのような生活を続けていた。そこへ生まれ変わった小学生の姿で貴恵が現れ、皆に活気を取り戻すというストーリーだ。

(C)村田椰融/芳文社 (C)TBS
夫の圭介役は確かな演技で定評のある堤真一、娘の麻衣役は映画「朝が来る」で第44回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞した蒔田彩珠が務める。また、貴恵の生まれ変わりである小学生・白石万理華は、NHK連続テレビ小説「おちょやん」での演技が話題となった毎田暖乃が演じる。
そして、生きていた時の貴恵役を務めるのは、明るくキュートな役がピッタリとハマる女優・石田ゆり子だ。ここでは石田の演技に注目してみたい。
万理華が圭介と麻衣の前に現れた直後は、2人は万理華が貴恵の生まれ変わりであることを信じようとしない。しかし貴恵そっくりの言動や、貴恵しか知らないはずの出来事を知っていることなどから、やがて貴恵であることを認めるようになる。

(C)村田椰融/芳文社 (C)TBS
家族で共に過ごす中で活気を取り戻していく過程において、石田はさまざまな回想シーンに登場する。圭介や麻衣と過ごす時の笑顔は透き通った輝きを放ち、水族館で圭介が迷子になって怒る時も、可愛らしさに満ちた怒り方をする。笑っても、怒っても、真剣な時でも、柔らかくて愛らしい人物像となっているのは、やはり石田が持つ魅力と演技力によるものだろう。
回想シーンで特に印象的なのは、圭介と貴恵が自宅で2人でいる場面。美人で明るくてモテモテな貴恵がいつか誰かにさらわれるのではないかと気に病む圭介に、その腕に指で触れながら「自分が一番カッコいい男になってやろうっていう気概はないわけ?」とツッコむ姿は、想像を超える可愛さがある。自転車を漕ぐ圭介の背に身をもたせかけてホッとした表情になったり。水族館でシャチに水をかけられて皆で大笑いしたり。石田がその演技によって、視聴者にも愛される貴恵を演じきっているからこそ、観ている側は貴恵を失った圭介たちの喪失感が理解でき、戻ってきた時の喜びが強く伝わってくる

(C)村田椰融/芳文社 (C)TBS
石田だけでなく、他の出演者の演技も秀逸だ。抜けているところはあるがまっすぐに貴恵を愛し続ける圭介役の堤、笑顔も落ち込んだ表情もよく似合う麻衣役の蒔田。また、圭介の会社の部下・守屋好美を自然な雰囲気で演じた森田望智も素晴らしい。
そして見ているうちに思わず貴恵の姿が浮かび上がってくるようになる、10歳とは思えない名演技を見せた万理華役の毎田。毎田は本作で、第111回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演女優賞を受賞している。そういった実力のある出演者のおかげで、本作は温かくて、何度も泣ける名作に仕上がっているのだ。
もしも、大切な人がいなくなったら。もしも、二度と戻らないはずのものが戻ってきたら。石田を始めとする出演者たちの名演技と、登場人物たちの愛と想いが溢れたこの作品で、泣いて、笑って、温かいものをたくさん受け取ってほしい。
文=堀慎二郎
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