西島秀俊が、岡田准一主演の映画「散り椿」で見せた味わい深い演技
2024.3.25(月)
連続ドラマ「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」に主演。不器用な性格ながら音楽のこととなると時間も忘れて情熱を傾ける指揮者を演じた西島秀俊。そんな西島が主演の岡田准一演じる瓜生新兵衛の盟友であり、恋敵でもあった扇野藩の側用人・榊原采女を演じたのが時代劇「散り椿」だ。
⒞2018「散り椿」製作委員会
監督はカメラマンとして「日本沈没」、「八甲田山」、「駅STATION」など数々の名作に携わり、「劒岳 点の記」で初監督を務め、本作が3作目の監督作品(撮影兼務)となった映像美で知られるレジェンド・木村大作。本作も雪が降りしきる中、新兵衛が刺客を相手に立ち回りを繰り広げるオープニングのシーンからして美しく、鮮やかな木々の緑が風に揺れ、山々が紅葉で彩られる風景など、日本の四季の美しさが素晴らしい演出となっている。物語は上層部の不正を訴え、妻の篠(麻生久美子)を連れ、藩を追われるように出て行った新兵衛が病に侵された篠から「もう一度、(故郷の)散り椿が見てみたい」と願いを託されたことから始まる。最愛の人を失い、新兵衛は8年ぶりに故郷に戻り、その想いを叶えるために采女を訪ねることになる。
■剣でも恋でも新兵衛のライバルだった采女を西島が演じる
⒞2018「散り椿」製作委員会
葉室麟の同名小説を映画化した「散り椿」は、第42回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリを受賞。本作で第42回日本アカデミー賞優秀主演男優賞に輝き、現代劇、時代劇を問わず俳優として高い評価を得ている岡田と、2021年に主演映画「ドライブ・マイ・カー」が第94回アカデミー賞で国際長編映画賞を獲得した西島が共演しているという意味でも興味をそそられる作品だ。
時代は享保15年。藩を追われ、年月を経て篠(麻生)を失った新兵衛(岡田)は喪失感を抱え、故郷に戻る決断をする。厄介者が帰ってきたと不審がられる中、温かく迎え入れた篠の妹・里美(黒木華)の家に居候し、新兵衛は"散り椿の約束"と共に託された「采女(西島)を助けていただきたい」という篠の言葉を胸に采女との再会を果たす。新兵衛と采女はその昔、藩で"四天王"と呼ばれていた剣の達人であり、盟友。采女にとっては篠を奪われた恋敵でもある関係だ。藩の状況は不正のあった8年前とさほど変わっていないと伝え、「なぜ篠殿を伴って国を出て行ったのだ」と新兵衛に問いただす采女。その収まりがつかない心情を西島が表現。やがて新兵衛は、藩を追われた不正事件の真実を追うことになる。
■散り椿の下で2人が剣を交えるシーンの緊迫感と美しさ
江戸から戻ってきた若殿が襲われたことで、警護を怠ったと采女は城代家老・石田玄蕃(奥田瑛二)から切腹もしくは藩を出ていくように命じられる。散り椿の下、新兵衛と采女がついに本音をぶつけあい、剣を抜いて戦う場面の息を呑むような緊張感と美しさは本作の最大の見どころと言っていいだろう。四季が移り変わる中、妻との約束を胸に剣の腕をひとり磨く新兵衛を演じた岡田の気迫あふれる殺陣のシーンは圧巻。そして、新兵衛不在の間、藩の不正に盟友とは違うやり方で対峙し、複雑な想いを抱えた役を演じた西島の味わい深い演技、クールな剣さばきも見逃せない。
文=山本弘子
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