星乃夢奈、工藤遥、青島心ら女性キャストが可愛い!胸キュンも味わえる「映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」
2024.3.21(木)

佐藤健や菅田将暉、吉沢亮など数多くの実力派俳優を輩出してきた「仮面ライダー」シリーズは、今や若手俳優の登竜門的な存在となり、"仮面ライダー出身"が名刺代わりなるほどの地位を確立している。俳優ばかりが注目されがちではあるが、実は女優陣においても「仮面ライダー」出身者は少なくなく、真野恵里菜、内田理央、井桁弘恵などがいる。
少女よりは少年向けの作品の性質上、どうしても俳優が目立つジャンルではあるのだが、実は女優陣も作品には欠かせない大きな部分を担っている。それが特に堪能できる作品が「映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐」(2023年)だ。
同作品は、「仮面ライダーギーツ」の初の単独映画作品で、「映画 王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン」と同時上映されたもの。未来の侵略者が仕掛けた「世界滅亡ゲーム」により世界が4つに分裂し、主人公の浮世英寿/仮面ライダーギーツ(簡秀吉)が偏った能力しか持たない4人に分離してしまう。
「力の世界」「知恵の世界」「運の世界」「心の世界」それぞれに存在する「ガンマンの英寿」「書生の英寿」「漂流者の英寿」「吟遊詩人の英寿」を演じ分ける簡の芝居が素晴らしく、つい目を引かれてしまうのだが、女性キャストの芝居に注目すると、より作品を楽しめる。

(C)2023 映画「ギーツ・キングオージャー」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
星乃演じる鞍馬祢音/仮面ライダーナーゴは、大正時代の歓楽街を彷彿とさせる「知恵の世界」に飛ばされてしまい、頭脳明晰だが体力が全くない「書生の英寿」に振り回されるのだが、星乃はテレビシリーズとは違う袴姿で登場し、"大正ロマン"風の上品な女性のような芝居を披露したかと思えば、全く戦えない英寿を人力車に乗せ、引っ張りながら市中を逃げ回るというギャップある役どころを熱演。かわいくおしとやかだったはずが、逃走中は"肝っ玉"姉ちゃんのような力走を見せる。逃走中は変身しているため夢乃は声だけの演技なのだが、振り回されながら嘆く姿に祢音らしさも垣間見られて思わずくすりとさせられる。このキュートさが、敵に追われている状況にも関わらず、ひっ迫した雰囲気を感じさせない効果を生み出している。
また、青島演じるツムリも同じで、「世界滅亡ゲーム」が始まったことにいち早く気付いたシーンでは重い雰囲気を纏った重厚な芝居を見せながらも、無人島のような「運の世界」に迷い込むと、運だけはいい「漂流者の英寿」に振り回される姿を好演。海岸線を逃げ回り、幸運だけで敵の攻撃を凌ぐ英寿を見て絶望する姿は、クールさが特徴のツムリのかわいげのある面が見られて、映画ならではの特別感を感じられると共に、コミカルさを引き立たせている。

(C)2023 映画「ギーツ・キングオージャー」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
一方、未来からの侵略者・メロを演じる工藤は、無邪気な悪役を怪演。子供っぽく、ゲームに興じるように世界の滅亡を図る役どころで、チョコレートプラネット・長田庄平扮(ふん)するメラの相棒として、軽々とメラを煽っていく。無邪気な子供の"限度を知らない無自覚な狂気"をポップな芝居で表現して、「仮面ライダー」側との温度差を創出。かわいくポップに演じれば演じるほどに観る者に恐怖感を与える芝居は、ある種の"最凶"さがありテレビシリーズとは一線を画した敵像を描き出している。
映画だからこそ堪能できる女性キャスト陣の「かわいらしさ」あふれる演技に注目すると、男性キャストとの芝居のコントラストや作品に付与するコミカルさ、特別感をより味わうことができ、2つの意味で胸キュンすること請け合いだ。
文=原田健
放送情報【スカパー!】
映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐
放送日時:2024年4月10日(水)19:00~
チャンネル:東映チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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