神木隆之介が藤原竜也、松山ケンイチ主演映画「ノイズ」で放った圧倒的存在感!実力派トリオの演技で贈るサスペンス
2024.2.29(木)
大ヒット映画「DEATH NOTE」以来、藤原竜也と松山ケンイチが15年ぶりに共演を果たし、W主演を務めたことでも話題になったのが、孤島を舞台にしたサスペンス映画「ノイズ」だ。原作は「グランドジャンプ」で連載されていた筒井哲也による「ノイズ【noise】」で、メガホンをとったのは「余命1ヶ月の花嫁」、「あちらにいる鬼」など数々の映画を手がける廣木隆一監督。
過疎化問題を抱えながらも島民同士で助け合う日々を過ごしている島に、ある日、元受刑者のサイコキラー・小御坂(渡辺大知)がやって来る。そのことをきっかけに、平和な日々には亀裂が入り、冒されていくストーリーは、観る者の心にも不協和音を響かせる。
(C)筒井哲也/集英社 (C)2022 映画「ノイズ」製作委員会
永瀬正敏、余貴美子、黒木華など豪華キャストも話題になった本作で、藤原演じる泉圭太と松山演じる田辺純の幼なじみでもある警察官・守屋真一郎を演じたのが神木隆之介だ。最後まで展開が読めないストーリーの中、神木の役は最もピュアであるがゆえに切ない。キャリアを積んでいるにも関わらず、初々しさを全身から醸し出している神木の類まれな存在感と、受け身の演技が光っている。
■神木は上司に言われたことを胸に刻み、島を守る新米警察官
(C)筒井哲也/集英社 (C)2022 映画「ノイズ」製作委員会
猪を車で轢いた事故を穏便に済ませた先輩警察官に真一郎(神木)は疑問を口にするが、猪狩島を離れる時に、島のみんなのために柔軟に対処し、「良き警察官はかさぶたになるべき」と言われ、その言葉を胸に憧れだった駐在員になる。そんな中、のどかだった島には異変が起きる。黒いちじくを生産し、島の期待を一身に背負っている圭太(藤原)と親友の猟師・田辺(松山)のもとにもサイコキラー・小御坂が姿を表し、圭太の娘のことで揉み合いになった末、誤って小御坂を殺してしまう。駆けつけた真一郎は必死で心臓マッサージを施すが、時すでに遅し。黒いちじくの生産に向けて国から5億円もの特別交付金が出るかもしれないという局面の中、2人は絶望し、真一郎はある決断をする。島が大好きで先輩の言葉に忠実であろうとする新米警察官の純朴さと痛々しさを神木がその少年のような持ち味で好演。藤原、松山、神木の実力派トリオの演技は見応えたっぷりだ。
■島民の結束の中、追い詰められていく神木の立ち位置とは?
やがて島には犯罪者の保護司と小御坂の行方を探して、県警から刑事が訪れ、交付金に執着する町長を巻き込み、平和だった島はどんどんカオスになっていく。島の将来を考えるがあまり、結束し、刑事たちさえも排除しようとする島民たちと、愛する家族には何も言わず、純と遺体の隠し場所を画策する圭太。島にとってはサイコキラーだけではなく、刑事も"ノイズ"なのでは?と思わせられる展開だ。
欲望と愛が渦巻く中、神木が演じた真一郎は、島の中で何かがどんどん歪んでいっていることをいちばん敏感に感じとっていた人物なのではないだろうか。ワンカットで撮影された藤原と松下の迫真の演技も見どころながら、葛藤する神木の演技は作品に重厚感を与え、視聴者が心理を投影しやすいという意味でも重要な役割を果たしている。
文=山本弘子
放送情報【スカパー!】
ノイズ(2022)
放送日時:2024年3月2日(土)17:45~、2024年3月28日(木)18:45~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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