木南晴夏との貴重な共演シーンも!玉木宏の色気ダダ漏れの「悪い男」に魅了される「女の勲章」
2024.2.28(水)

1月に44歳の誕生日を迎え、大人の渋みと深みがますます増した演技で魅了している玉木宏。陸軍最強とされる中尉を演じた映画「ゴールデンカムイ」(公開中)や、劇場版に続いてドラマシリーズとして世界配信された社会派大作「沈黙の艦隊 シーズン1 ~東京湾大海戦~」など、近年も幅広い作品で重厚な演技を披露し、抜群の存在感を放っている。
そんな玉木宏が30代後半の頃に出演した「山崎豊子ドラマスペシャル 女の勲章」(2017年)。戦後間もない関西で小さな洋裁教室を始めた主人公・大庭式子(松嶋菜々子)が嫉妬と欲望のファッション界を上りつめる姿を描く物語で、玉木は東大卒の切れ者を嬉々として演じている。実業家でありながら、その実"ジゴロ"のような大人の色気たっぷりの美男子ぶりが話題となった。

原作:山崎豊子『女の勲章』(新潮文庫刊) (C)フジテレビジョン

原作:山崎豊子『女の勲章』(新潮文庫刊) (C)フジテレビジョン
商いの中心地、大阪・船場。五代続く問屋の娘として何不自由なく育った式子だったが、戦争で家族や家を失い、これからは洋服・婦人服の時代が来ると洋裁学校を設立。チェーンスクールへの発展、デザイナーデビュー、東京進出、さらには世界へとファッション業界を舞台に羽ばたいていく式子を助けながら、次第に学校の主導権を握っていく八代銀四郎を演じるのが玉木だ。

原作:山崎豊子『女の勲章』(新潮文庫刊) (C)フジテレビジョン

原作:山崎豊子『女の勲章』(新潮文庫刊) (C)フジテレビジョン
序盤、服地屋の店員として登場するシーンから野心家の片鱗が大いに見える銀四郎は、飄々とした言動にどこか"危険"な雰囲気が漂う。その後、式子と3人のアシスタント・倫子(ミムラ)、かつ美(相武紗季)、富枝(木南晴夏)は、名誉と栄光を手にするため火花を散らし、頭脳明晰な銀四郎は彼女たちのもとを軽やかに飛び回り翻弄。流暢な大阪弁でまくしたてたかと思えば、別人のように柔らかな口調で言い寄ったりと、頭が切れる策士ぶりを緩急に富んだ芝居で表現する。

原作:山崎豊子『女の勲章』(新潮文庫刊) (C)フジテレビジョン

原作:山崎豊子『女の勲章』(新潮文庫刊) (C)フジテレビジョン
女性たちとの関係が深まっていく段階では視聴者をクラクラさせるような色気が全開。パリッとしたスーツに身を包み、慣れた手つきで色仕掛けをするシーンは、完全にプレイボーイのそれなのだが不思議と惹きつけられる品がある。玉木自身の美しさや高貴な雰囲気が"他の人は考えられない!"というほど役にハマっていて、そのビジュアルを見ているだけでも眼福。特に式子と銀四郎の窓際の情事は映画のワンシーンのような映像美に心を持っていかれる。
"悪い男"だけでは収まらない多面的な魅力にあふれるキャラクターに仕上げているところも、彼の役者としての器量が見て取れる。

原作:山崎豊子『女の勲章』(新潮文庫刊) (C)フジテレビジョン

原作:山崎豊子『女の勲章』(新潮文庫刊) (C)フジテレビジョン
2024年は「白い巨塔」などの原作者・山崎豊子の生誕100周年のメモリアルイヤーということもあり、7年という年月を経て再び注目を集めそうな「女の勲章」。式子のアシスタントの一人・大木富枝を演じた木南晴夏と本作の共演を機に結婚に至ったという意味でも、玉木にとって特別な意味をもつ本作。何よりあの胸に響く渋い"イケボ"で、女性を口説き落とす姿は今見ても見惚れてしまうこと必至だ。
文=川倉由起子
放送情報【スカパー!】
山崎豊子ドラマスペシャル 女の勲章
第一夜
放送日時:2024年3月9日(土)10:00~
第二夜
放送日時:2024年3月16日(土)10:00~
チャンネル:チャンネル銀河 歴史ドラマ・サスペンス・日本のうた
※放送スケジュールは変更になる場合があります
-
綾野剛が黒木華と体現する一風変わった恋愛模様!石井岳龍監督が手掛けた異色作「シャニダールの花」
提供元:HOMINIS6/27(金) -
若き日のアーノルド・シュワルツェネッガーが多彩なアクションで躍動!SF映画「トータル・リコール」
提供元:HOMINIS6/25(水) -
綾野剛×柴咲コウ『でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男』初共演で築いた信頼関係
提供元:HOMINIS6/26(木) -
佐野勇斗、後輩8人との共演への率直な思い。「ひとりで」し「たい」ことも
提供元:HOMINIS6/26(木) -
遠藤憲一、映画「スオミの話をしよう」共演の長澤まさみとは「最初はうまく会話できず...」
提供元:HOMINIS9/6(金)