井本彩花&椛島光の繊細な演技で描かれる心の揺れ動きに刮目せよ
2024.2.26(月)
ヒーローの活躍する姿や変身後のカッコよさ、勧善懲悪の展開など、1971年から子供たちを虜にし続けている「仮面ライダー」シリーズ。近年では、菅田将暉や佐藤健、吉沢亮、福士蒼汰、竹内涼真、赤楚衛二といった仮面ライダー出身俳優の活躍によって若手イケメン俳優の登竜門という側面が色濃くなり、大人も楽しめる重厚なストーリーと世界観も相まって、子供たちだけでなくその母親たちにも人気を博している。さらには、作品の華を担うヒロインを演じる女優たちも注目されているのが現状だ。
そんな中、歴代の仮面ライダーのヒロインたちが一堂に会する作品が「仮面ライダージャンヌ&仮面ライダーアギレラ withガールズリミックス」だ。同作品は、TTFCオリジナル「仮面ライダーリバイス」スピンオフ作品の第3弾で、"ガールズリミックス"たちが共演するオールスター作品。悪魔の組織「ブラックサタン」の復活を目論むミスタイタン(声・松本梨香)が、かつて「デッドマンズ」の女王であった"仮面ライダーアギレラ"こと夏木花(椛島光 ※当時の芸名は浅倉唯)を引き込むべく近づいてくる。"家族"という花の心の隙間を突くミスタイタンの作戦により、花と"仮面ライダージャンヌ"こと五十嵐さくら(井本彩花)の関係に亀裂が生じてしまう。
(C)東映特撮ファンクラブ (C)2021 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
「仮面ライダーW」の鳴海亜樹子(山本ひかる)の調査協力というかたちで、"ガールズリミックス"たちが集まるところからストーリーが展開していくのだが、花、さくら、亜樹子に加え、「仮面ライダーセイバー」の"仮面ライダーサーベラ"こと神代玲花(アンジェラ芽衣)、「仮面ライダーゼロワン」のイズ(鶴嶋乃愛)、「仮面ライダーエグゼイド」の"仮面ライダーポッピー"ことポッピーピポパポ(松田るか)が同じ画面の中に映っているというスペシャル感もさることながら、後から「仮面ライダービルド」の滝川紗羽(滝裕可里)、「仮面ライダーゴースト」の深海カノン(工藤美桜)、「仮面ライダージオウ」の"仮面ライダーツクヨミ"ことツクヨミ(大幡しえり)、「仮面ライダーウィザード」の大門凛子(高山侑子)も合流し、オールスターによる画力は圧巻。仮面ライダーのヒロインファンにはたまらないものとなっている。
(C)東映特撮ファンクラブ (C)2021 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
この作品でしか観られないライダーたちの共闘する姿や女優たちのアクションシーンも大きな魅力なのだが、物語の軸となる花とさくらの関係性を紡ぐ椛島と井本の繊細な芝居に注目してほしい。椛島は、家族の記憶がなく"家族"という甘い言葉に誘われて闇落ちしてしまう花を演じ、光と影の二面性を印象的に熱演。一方、井本は天真爛漫で真っ直ぐ過ぎるが故に意図せず花を傷付けてしまうも、純粋に花を思う気持ちをぶつけることで闇から花を救い出すさくらを好演している。
もやもやした気持ちを抱きつつ葛藤し、完全に闇に落ちながらも、さくらの愛情によって正気に戻るという激しい心の動きをしっかりと描いた椛島。真っ直ぐ純粋にキャラクターの芯をブレることなく演じつつ、花の本音が読めない不安さや意図せず傷付けていたことに気付く瞬間など、繊細な心の描写も表現した井本。バトルシーンがあるため心情を描く時間が実質的に少ない中、役の心の揺れ動きをしっかりと表現した若手女優2人の繊細な芝居を堪能してほしい。
(C)東映特撮ファンクラブ (C)2021 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
文=原田健
放送情報
仮面ライダージャンヌ&仮面ライダーアギレラ withガールズリミックス
放送日時:2024年3月24日(日)10:00~
チャンネル:東映チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
-

小林聡美の自然体の演技が心地良い、スローライフな世界観に魅了される映画「めがね」
提供元:HOMINIS8/1(金) -

津田健次郎、中島歩、竹野内豊らが残した言葉が今も残る...「あんぱん」人気を影から支える「イケおじ」な名脇役たち
提供元:HOMINIS8/6(水) -

佐々木蔵之介&齋藤飛鳥がドラマ版を経て映し出した、親子それぞれの成長と心情!映画「マイホームヒーロー」
提供元:HOMINIS8/5(火) -

中井貴一×小泉今日子×飯島直子の、互いを気遣う絶妙な距離感!「続・続・最後から二番目の恋」放送中に実現した、リアルな「3人飲み」
提供元:HOMINIS8/5(火) -

上川隆也&吉谷彩子演じる検事と事務官のバディが動き出す!観月ありさ、大西流星ら共演の痛快で骨太な司法ミステリー「能面検事」
提供元:HOMINIS7/25(金)

