濱田龍臣と萩原利久が繊細ながらもリアルな演技を見せた短編映画「ブレイカーズ」
2024.2.19(月)

10歳で出演した大河ドラマ「龍馬伝」(2010年、NHK総合)で注目を集め、その後、「怪物くん」(2010年、日本テレビ系)などヒット作に出演し愛くるしい演技で視聴者を虜にしていた濱田龍臣。年を重ねるにつれて役の幅が広がり、「ウルトラマンジード」(2017年、テレビ東京系)では幼少時代から憧れていた特撮ヒーロー作品で主演を務めるほどに。2023年には連続テレビ小説「らんまん」(NHK総合)で初となる"朝ドラ"を経験し、子役の先輩である神木隆之介と共演して話題を集めた。
そんな濱田と同様に子役時代からコンスタントにドラマや映画に出演し、近年では「めぐる未来」(2024年、日本テレビ系)など主演作も増えてきた萩原利久。主演作「美しい彼(シーズン2)」(2023年MBS系)では第18回ソウルドラマアワード「アジアスター賞」で2位に輝くなどアジア圏での人気も高く、次世代スターとして注目を集めている。
そんな彼らが共演しているのが2月25日(日)に日本映画専門チャンネルで放送される短編映画「ブレイカーズ」(2018年)。大人のやり方に理不尽さを感じる高校生が反旗を翻そうとする青春群像劇で、濱田と萩原は学年集会を乗っ取ろうと画策する高校生を演じている。25分のショートムービーのため、当時はそこまで注目を集めなかったが、志田彩良や芋生悠、須藤蓮といった若手俳優とともに、10代ならではの初々しい姿を披露している。
濱田が演じるのは正義感の強い祐太。特定の部活を特別視したり、無意味な校則を押し付けてくる教師とそれに従う生徒に対して不満を持ち、1人で校内の階段を封鎖したり校旗を取り替えたりと小さないたずらを繰り返している。そんな祐太の存在を知って仲間になるのが、萩原演じる生まれながらの茶髪を教師に怒られて苛立っている圭吾。2人は、学校に一泡吹かせようと友人たちと学年集会の乗っ取りを企てる。
自分の正義を信じ、"仲間と何かを変えたい"という初期衝動で後先見ずに突き動かされていく祐太と圭吾。高校生ならではの青臭い正義感を振り回す姿や、その企んでいる時間の楽しさを濱田と萩原は見事に体現。こういう高校生いる! 気持ちがわかる! と思わせるリアリティが2人から醸し出されている。
濱田は、一見地味に見えるけど実は意志が強くて一本筋が通っているという役を得意とする俳優らしく、クラスで目立ってはいないけれど決してモブではない祐太を見事に表現。特に意志の強さが垣間見られる目の表情がバツグンで、圭吾ら仲間ができてからの目の輝きには注目してもらいたい。
対してパッと目が引くスター性がありながらも緩急をつけた演技を得意とする萩原は、作品によって違う顔を見せ、細かい表情で視聴者を引き付けている。本作でも学生らしい複雑な思いを抱いて悩む圭吾の心の動きを25分間にしっかりと表現できているのは、萩原の演技力の高さと言える。
当時、濱田は17歳、萩原は19歳。この年代だから演じられる、どこか粗削りで、でも繊細な演技を見せる2人。これからも注目を集めていくだろう濱田龍臣と萩原利久の、子役から俳優に移り変わろうとしていた時期の貴重な演技を楽しんでほしい。
文=玉置晴子
放送情報【スカパー!】
ブレイカーズ
放送日時:2月25日(日)06:00~ほか
放送チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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