本宮泰風が主演・総合プロデュースを務める10周年記念作品も話題！独自の盛り上がりを見せる「日本統一外伝」シリーズ

2024.2.18(日)

極道界に生きる人間たちのドラマを描いた人気シリーズ「日本統一」が10周年を迎えた。主人公の一人・氷室蓮司の今まで描かれて来なかった父親としての側面にフィーチャーした10周年記念作品「氷室蓮司」も4月12日(金)から全国順次公開される。主演を務めるのはもちろん本宮泰風。主演だけでなく総合プロデュースを担う本宮にとって、同シリーズは大きな意味を持っている。

「日本統一」は氷室蓮司(本宮)と田村悠人(山口祥行)が、日本から抗争をなくすために日本極道界の頂点を目指すサクセスストーリーだ。氷室と田村をはじめとする個性豊かなキャラクターたちが躍動し、"弱きを助け、強きを挫く"熱い任侠道を描いてきた。

Vシネマ、任侠もののイメージを変える独自の路線が人気を博し、2013年から始まった本編「日本統一」は今年3月には第61弾がリリース予定。人気キャラクターにスポットを当てた「外伝」や「エピソード集」まで製作され、2022年にシリーズ初の地上波連続ドラマ「北海道編」、昨年には「関東編」も放送され、10周年を迎える以前から大きな盛り上がりを見せていた。

シリーズの中でも本編のスピンオフとなる「外伝」は、コメディ要素が強い内容からシリアスな本編の清涼剤としても人気を集めている。「外伝」で描かれるのは、主人公・氷室が山崎組に在籍していた頃からの仲間を発端とする、侠和会の派閥"山崎一門"の活躍。氷室と田村は脇に回り、普段は彼らの手足となって活躍する部下たちにスポットを当てる。

三代目侠和会会長・川谷の実子である四代目山崎組組長の坂口が中心的存在として賑やかな面々をまとめ、侠和会幹部で中島組組長の中島はムードメーカーかついじられキャラとして盛り上げる。主人公たちの横浜時代からの仲間である斎藤や川上、一門の潤滑油・石沢らおなじみのメンバーが物語の中心。ハードな展開を繰り広げる本編では見ることができない一門の日常がコミカルに描かれ、人間味溢れる姿とそのギャップに思わず笑みがこぼれてしまう。

外伝ながらシリーズで初めて映画「劇場版 山崎一門～日本統一～」が製作されるなど、その人気の高さが窺える。若頭の氷室、本部長の田村が相次いで逮捕され、侠和会が追い詰められるというストーリーが展開する劇場版では、山崎一門は2人の無実を証明するため一丸となって奔走。メンバーそれぞれに見せ場が用意された。仲間を思い、弱きを助け、極道である前に人であることを大切にする彼らの人となりが、一段と掘り下げて描かれている。

もはや一つのジャンルともなっている一大コンテンツ「日本統一」。10周年以降も盛り上がりを見せるシリーズの沼は深い。

文＝中川菜都美

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