中村雅俊が時代劇俳優としての存在感をのぞかせた「かるわざ剣法」に注目
2024.2.17(土)
今年がデビュー50周年のメモリアルイヤーとなる中村雅俊。1974年に「太陽にほえろ!」(日本テレビ)で役者デビューを飾ると、同年の「われら青春!」(日本テレビ)で早くも主演の座を射止め、人気俳優の仲間入りを果たした。また、同作で自身が歌う挿入歌「ふれあい」が100万枚を超えるセールスを記録するなど、早くからマルチな才能を発揮してきた。その後は役者と歌手の二足のわらじで活動していく中で、1977年には大河ドラマ「花神」(NHK)で時代劇に初挑戦。すると、徐々に時代劇で活躍する姿も増えるなど、役者としての幅を広げていった。
そんな中村が1987年に主演を務めた「かるわざ剣法」が、時代劇専門チャンネルで2月23日(金・祝)に放送される。毎話完結の「傑作時代劇」(テレビ朝日)において放送された本作は、名匠・中島貞夫監督との豪華タッグによるものだ。ヒロイン役は斉藤慶子が務め、脇を固めるキャストにはいかりや長介をはじめ、仲本工事、成田三樹夫、ケーシー高峰、あき竹城などそうそうたる面々が名を連ねている。
物語は、春風一座の花形軽業師・お珠(斉藤)が地元の地回りに追い掛け回されるところからスタート。地回りに捕まり、親分のところに連れて行かれようとするお珠だが、その窮地を救ったのが中村演じる矢車庄八だ。どこからともなく現れ、矢継ぎ早に地回りを撃退した庄八に一目惚れしたお珠。その腕を見込んで一座の用心棒になることを提案し、庄八も承諾するというのが物語のあらすじとなる。

庄八は凄腕の剣客で、父親の仇を探して各地を転々としていた飲兵衛の浪人。 かるわざ好きの一面もあり、自身で考えた"目隠しをして射られる矢を剣で叩き落とす"というかるわざは庄八の見せ場の1つでもあるのだが、表情ではなく立ち居振る舞いで見るものに緊張感を伝えているところは名優のなせる技といえる。
また、時代劇の見どころは何と言っても殺陣の大立ち回りだ。殺陣の演技では本当に戦っているように見せるために、表情だけではなく剣筋や間合いといった様々な技術が必要になる。さらに、相手と息を合わせて行わなければならないなど、非常に高い演技力と技術力の両方が求められる難しいシーンだ。作中では見事な殺陣を難なく披露している中村だが、この技術を習得するまでには相当の努力があったことは想像に難くない。
若き日の中村の演技にも注目しながら、お珠との恋の行方や仇討ちの結末を見届けてほしい。
文=安藤康之
放送情報【スカパー!】
かるわざ剣法
放送日時:2月23日(金)20:00~ほか
放送チャンネル:時代劇専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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