井上真央のコメディエンヌとしての一面に注目!阿部サダヲ主演、宮藤官九郎脚本「謝罪の王様」
2024.2.13(火)
親しみやすい笑顔と、子役時代から磨き続けられている圧倒的な演技力で、日本を代表する俳優の1人として知られる井上真央。そんな井上がコメディエンヌとしての才能を発揮した作品が、2013年公開の映画「謝罪の王様」だ。
(C)2013「謝罪の王様」製作委員会
日本古来の謝罪方法・土下座を武器にする"謝罪師"として、さまざまなトラブルを謝罪で解決に導いてきた、「東京謝罪センター」の所長・黒島譲(阿部サダヲ)。ある日、黒島のもとにヤクザ・小磯組と交通トラブルを起こしたという帰国子女・倉持典子(井上)がやって来る。典子は「謝れば罪を認めたこととなる」という欧米での生活習慣から、「とりあえず謝っとけ」という日本流の謝罪ができず、騒ぎをこじらせてしまう。「読んでもわからないでしょうが」と組の専任弁護士から渡された誓約書を読まずにサインしてしまったがために、典子は大阪の風俗店で働く予定に。救いを求める典子のために、黒島は謝罪にまつわるあらゆる手を講じ、なんとか危機を回避しようとする...。
(C)2013「謝罪の王様」製作委員会
謝罪師・黒島と依頼人が織りなす物語をオムニバス的につづる本作で、井上が演じる典子はCASE1.の主人公として登場。ぱっつん前髪の黒髪ストレートロングヘアに濃く太いアイライン、60年代レトロファッションに身を包むという、強めなビジュアルのキャラクターである典子を、井上は感情が読み取りにくい淡々としたセリフ回しと固い表情によって、クセ者度""をさらにアップさせて体現。物語の発端となるヤクザたちとの交通トラブルの場面でも、ほんの少しだけ怯えた表情を浮かべるものの、車を取り囲む強面衆にも動じない典子。井上は、ちょっと唇を尖らせる無邪気な子どものような表情と軽く首をすくめるしぐさで、日本の常識にとらわれない典子のスケールの大きさを観る者に強く印象づけることに成功している。
仕事とは言え、自分のためにヤクザの舎弟になったがごとく、献身的な行動を重ね、典子に課せられていた400万円の借金を車の修理代で済ませてくれた黒島に恩義を感じたのか、典子は司法書士を目指していることを告げてから、「黒島さんのそばにいたら、いろんな経験できそうだから」と助手に立候補。首を横に振るも、典子が「だめですかぁ~」と甘えた声を出し、可愛らしく拗ねた瞬間、「いいですよ」と見事な手のひら返しを披露する黒島に共感する視聴者も少なくないはず。
ツインテールのウィッグにショッキングピンクのレオタード姿で「東京謝罪センター」のCMで爽やかな笑顔を浮かべたり、CASE2.の主人公となる、女性下着メーカー勤務の沼田(岡田将生)のセクハラ事件に携わるなど、黒島の助手として実績を積み重ねていく中で、次第に驚きや不満などの感情を出すように。そんな典子の変化を井上は、観る側が違和感を覚えないような絶妙なラインで表現していく。中でも、「女を商売道具としてしか見ていない」などの下品極まりない沼田の発言に嫌悪感をむき出しにするシーンでの井上の豊かな表情には、誰もが「その気持ち、わかる!」と思わずにはいられない説得力が宿っているのだ。
阿部サダヲ主演、脚本・宮藤官九郎、監督・水田伸生というゴールデントリオによる「舞妓Haaaan!!!」「なくもんか」に続く第3作。主演の阿部をはじめ、竹野内豊、尾野真千子、高橋克実、松雪泰子、荒川良々、濱田岳といった豪華キャスト陣と軽妙な掛け合いを披露する井上の演技を通して、笑って泣ける痛快コメディを堪能してほしい。
文=中村実香
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