藤井聡太 VS伊藤匠のライバル対決再び。棋王戦五番勝負展望
2024.2.3(土)

藤井聡太棋王に伊藤匠七段が挑戦する、第49期棋王戦コナミグループ杯五番勝負。史上最年少のタイトル戦となった昨年の第36期竜王戦七番勝負のカードが再びだ。
藤井と伊藤はともに21歳の同学年で、奨励会入会前から対戦がある。両者は早くも2度目のタイトル戦。将棋界で同学年のライバルと言えば羽生善治九段と森内俊之九段で、こちらは平成のゴールデンカード。藤井と伊藤は令和のゴールデンカードとなるだろうか。
タイトル戦はつたいせんとなった昨年の竜王戦七番勝負は藤井が力の差を見せつける内容でストレート勝ちの結果となった。4連敗で敗退となっては意気消沈しそうなものだが、伊藤の勢いは止まらなかった。今期の棋王戦挑戦者決定トーナメントでは広瀬章人八段(当時)に敗れたものの、敗者復活戦で豊島将之九段、同門の本田奎六段を破っての勝ち上がり。挑戦者決定二番勝負では広瀬を2連勝で破り、2度目のタイトル挑戦を決め、すでにトップ棋士の仲間入りを果たしたと言える。
藤井は八冠制覇を成し遂げてからも相変わらずの高勝率だ。銀河戦こそ決勝で丸山忠久九段に敗れて八冠+早指し4棋戦優勝の完全制覇は崩れたものの、死角はないと言える。棋王戦では初の防衛戦となるが、タイトル戦での経験は豊富で問題はないだろう。

⒞囲碁・将棋チャンネル
今年度も残りの対局は少なくなってきたが、史上最高勝率更新の可能性を残している。今年も将棋界一番の注目は「タイトル戦で藤井を止める棋士は現れるか?」だろう。
対戦成績は藤井から見て6勝0敗(未放映のテレビ棋戦除く)。他に非公式戦の新人王戦記念対局(藤井勝ち)がある。互いに居飛車党で、このシリーズで指された将棋がそのまま最新形となるだろう。プロ棋界でも最近は後手番が角換わりを避ける将棋が増えつつあるが、この両者にそのイメージはあまりなく、藤井が先手なら角換わり、伊藤が先手なら相掛かりを中心とした戦いが予想される。
注目の五番勝負は2月4日(日)に開幕する。前回のタイトル戦は4連敗に終わってしまった伊藤としては、とにかく開幕戦で白星が欲しいところだろう。棋王戦は五番勝負と短いため、黒星スタートになっては再びのストレート負けがチラついてしまうかもしれない。第1局は早くも勝負どころと言える。
なお、第1局は富山県魚津市、第2局は石川県金沢市で行われる。元日に震災に見舞われた北陸を元気付けるような熱戦になることを期待したい。
文=渡部壮大
放送情報【スカパー】
(将棋) 藤井聡太 八冠制覇の瞬間
放送日時:2月7日(水)13:00~
放送チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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