綾野剛と武井咲が演じるスーパー理系コンビが難事件に挑む!ドラマ「すべてがFになる」
2024.1.21(日)
1996年に出版され、第1回メフィスト賞を受賞したミステリー小説「すべてがFになる」。推理作家・森博嗣のデビュー作であると同時に"理系ミステリー"という新たなジャンルを確立した本作は、「S&Mシリーズ」としてシリーズ化され、さらにはゲームやマンガ、アニメなど幅広くメディアに展開し、多くのファンに支持されてきた。
2014年には綾野剛と武井咲のW主演で実写ドラマ化もされており、「S&Mシリーズ」の中の5作品、つまり5つの事件がドラマでは前後編の2話で完結するという構成で、綾野と武井が4年ぶりに共演したことでも話題となった。
(C)共同テレビジョン 原作/森博嗣「すべてがFになる」他S&Mシリーズ作品(講談社文庫刊)
綾野が演じるのは、神南大学工学部建築学科・准教授の犀川創平。天才的かつ論理的な頭脳の持ち主だが、興味があるものには強い反応を示し、ないものに対しては無関心。腕時計の秒針のズレまでマメに合わせるなど、天才にありがちな少々変わった性格だ。
一方の武井が演じるのは、同学科の3年生で高い計算能力を持つ創平の教え子・西之園萌絵。父は神南大学の元総長、叔父は神奈川県警本部長というお嬢様だが、4年前に飛行機事故で両親を失っている。父を恩師と仰ぐ創平とは子供の頃から面識があり、好意を寄せている。
(C)共同テレビジョン 原作/森博嗣「すべてがFになる」他S&Mシリーズ作品(講談社文庫刊)
本作での綾野と武井は、その演技力で、物語の当初からそれぞれの人物像を強く印象付けてくれる。大学の一室での会話で、創平が固い口調で淀みなく知識を並べていくさまは、知的な研究者といった雰囲気だ。創平が極地環境研究センターへ行くとなった時にすぐさまついていこうとし、「先生と一緒にいられるんだったらなんだっていいんです」とあっけらかんと語る萌絵は、若さと愛らしさに満ちている。
創平と萌絵のスーパー理系&師弟コンビが事件に巻き込まれ、事実を分析し、論理的思考によって真実を突き止めていくところに、これまでのミステリーとは一線を画す面白さがある。また、まったく性格が違う2人のユニークなやり取りも、このドラマの魅力の1つと言えるだろう。
やがて、2人が訪れた極地環境研究センターで、最初の事件が起こる。実験室から通じる2つの部屋に1人ずつ、つまり計2人の遺体が発見されるのだ。密室となっていた部屋を見回す創平の眼差しは鋭く、観察眼と分析力が鋭敏になっている様子が伝わってくる。一方の萌絵は、駆けつけた刑事に自らの推理を披露して見せる。所内の見取り図が表示されたシーンで、少し遠い目で淡々と語る様子は、思考をフル回転させているかのようだ。
2人が試行錯誤を重ねながら謎を解き明かしていく過程に釘付けになり、ラストの意外な事実に驚愕する。重厚でありながら二転三転する物語に自然に入り込めてしまうのは、個性際立つ創平と萌絵という人物の魅力を、綾野と武井が十二分に引き出しているからだろう。
第2話で犯人が自ら命を断った後の、言葉にならない萌絵の口の動き。第6話で「その答えを出さなければならない」とつぶやいた時の創平の尋常でない眼差し。そういった迫真の演技はもちろん、第7話では萌絵が戦隊系ヒロインのコスプレをするなど、2人のさまざまな心情や姿を、綾野と武井はその演技力で魅せてくれる。
物語はそれぞれの事件を解明しつつ、全編を通しての重要な人物・工学博士であり天才プログラマーの真賀田四季や、萌絵が抱えている心の問題などが絡み合いながら進行していく。スーパー理系の師弟コンビを、果たしてどんなラストが待っているのか、最後まで目が離せない1作だ。
文=堀慎二郎
放送情報【スカパー!】
すべてがFになる 一挙放送
放送日時:2024年1月27日(土)11:35~
チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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