笠間淳、本渡楓、市ノ瀬加那が「最強タンクの迷宮攻略」の魅力を語る

2024.1.3(水)

最愛の妹の病を治すため、「奇跡を起こす」と言われている迷宮の秘宝を求めて、勇者パーティーの盾役として敵の攻撃を引き受けていた青年・ルード。しかし、足手まといだとして、横暴な勇者によってパーティーを追放されてしまう。そんな中、世にも珍しい「鑑定」のスキルを持つ少女ルナによって、ルードがとてつもなく強力なスキル所有者だということが判明する。そんなルードの冒険を描くTVアニメ「最強タンクの迷宮攻略～体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される～」が2024年1月からオンエアされることが決定。今回は放送に先駆けて、主人公・ルード役の笠間淳、ルードに恋心を抱いている聖女・ニン役の本渡楓、そして珍しいスキル「鑑定」を持つ幻想的な美少女・ルナ役の市ノ瀬加那にインタビューを行い、作品の魅力などを聞いた。

――原作や脚本を読んで感じた、作品の第一印象をお聞かせください

笠間「いわゆるファンタジー作品で『迷宮攻略』と聞くと、迷宮に行っていろいろなモンスターを倒しつつ、秘宝を目指してみたいなところから、やがて強敵と出会って...というものをイメージするかと思うんです。でも、この作品では『本当の意味の迷宮攻略って、実は違うところにあるんだ』と思わせられるんですよね。今までにない視点があるからこそ、見えてくるキャラクターたちやストーリーの魅力みたいなものが、すごく斬新で面白い作品だなと思いました」

本渡「『最強タンクの迷宮攻略』とタイトルにもある通り、主人公のルードに9999の体力があるというところで、『これ以上ないほどに最強な人が、どういう動機で迷宮を攻略していこうとしているんだろう』というのが、第一印象です。序盤でいろいろなドラマが起こるのですが、ルードさんの迷宮攻略の動機と外見とのギャップがすごくて。そこが愛らしい作品だなと思いました」

市ノ瀬「タイトルだけで、1話の内容がなんとなく見えてくるなって、まず思ったんですけど、"タンク"というジョブにフォーカスを当てるというのがすごく新鮮な感じがして。お話を読んでみると、ルード自身がすごく魅力的なキャラクターだなと思いました。女の子もいっぱい出てくるんですけど、なぜか彼の周りに寄っていくんですよ。その理由を考えると、ルードってすごく安心感があるキャラクターなんですよね。自然とルードの近くに行きたくなるのがすごくわかるなと思いましたね」

――本渡さんと市ノ瀬さんに質問です。笠間さんが声を吹き込んだことによって倍増したと感じる、ルードの魅力を教えてください

本渡「笠間さんのプロフィールに『心地の良いバリトンボイス』と書いてあるのですが、(実際に聞いてみて)『これだ！』と思いました。ルードは子供の頃から少し人相が悪くて、人が寄り付きづらいという描写が作中であったのですが、笠間さんの声でルードが喋った時に「あれ？全然優しいぞ」と感じました。そして、笠間さんのお芝居によって、ルードの責任感と真面目さが増したなと思えて。すごくついていきたくなるようなルードになったなと、ニンを通して感じました」

市ノ瀬「初めて笠間さんが演じるルードの声を聞いた時、すっと自分の中に入ってきた感覚があったと言いますか。イメージしていたまんまのルードで、ルードがそこにいる！という感覚がありました。そして、笠間さんは声量もすごくある方なので、戦闘シーンの迫力もすごくて。叫ぶと空気がビリビリと震動しているのが伝わってくる感覚がすごくあるので、戦いの場面での臨場感もすごく増したんじゃないかなって思います。あと、普段のちょっと自信なさげなルードの感じとか、しっかりしなきゃいけないみたいな描写の時は、すごく人間味があって、とても好きですね」

――それでは、笠間さんへ質問です。本渡さんと市ノ瀬さん、おふたりの演技によってパワーアップしたと感じるニンとルナの魅力をお聞かせください

笠間「ニンに関しては僕、個人的に作品の中で最も乙女だと思っていて。一番女の子らしいというか、「そんなことないわよ」って言いそうだけど、でも最終的にはそういう生き方に憧れていそうな感じがして。そういうところが、本渡さん自身の素直なお芝居と響きにすごく合っているなと感じます。収録中はもちろん本渡さんとして接しているんですけど、物語に入った時に「ニンにしか聞こえないな」と思うシーンがすごくあって。それってルナも一緒なんですけど、なんか本当におふたりのパーソナリティが、そのまま声やお芝居を通して感じられる部分が多々あるんですよね。
ルナに関しては、ルナ自身が持っている真っ白で純粋で、これから1つずつ何か身につけていくというキャラクター性を、市ノ瀬さんが演じるからこそ、ルナ自身のピュアで何にも染まっていないという本質をすごく感じることができますよね。そして、作品のキャッチコピーに「守れ――。」ってあるんですけど、守りたくなる瞬間がめちゃくちゃあるので、本当感謝ですね。ルードとしてその場にいさせていただくためには、おふたりが演じるニンとルナが必要不可欠なので、本当に助けていただいているなと思います」

撮影＝皆藤健治　取材・文＝中村実香

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