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菅田将暉の圧倒的な存在感!役柄に説得力を持たせる演技に注目の「デスノート Light up the NEW world」

2024.1.2(火)

若手実力派俳優として知られる菅田将暉。特撮ヒーローアクション「仮面ライダーW」にて、主人公の1人、フィリップ役で俳優デビューして以来、どんな役柄にも完全になりきってしまう「憑依型俳優」として日本エンタメ界に確固たる地位を築いている。そんな菅田が、2016年に出演した映画が「デスノート Light up the NEW world」だ。

死神が人間に与えた、名前を書くだけでその人物を殺せる「デスノート」。世の理を破壊する禁断のアイテムを手にした者たちの運命を描くクライムサスペンスシリーズの続編でもある本作は、夜神月とLとの戦いから10年後、人間界に新たな6冊のデスノートがもたらされるという、完全オリジナルストーリーで展開。

犯罪の無い世を作るため、新世界の神となろうとした"キラ"こと夜神月と、天才探偵・Lとの死闘から10年が過ぎた2016年のある日、世界中のネット回線がジャックされ、「デスノートを手に入れろ」というメッセージがキラによって発信された。そんな中、デスノートを使った無差別大量殺人が発生。キラ事件に精通する刑事・三島(東出昌大)ら"警視庁デスノート対策本部"の面々は、Lの後継者でもある探偵・竜崎(池松壮亮)の助力を得て、警視庁が保管する1冊を含め、人間界に6冊のデスノートが存在することを知る。回収に奔走する三島だったが、そんな彼に、キラを神と崇めるサイバーテロリスト・紫苑(菅田)が立ちはだかる。

「デスノート Light up the NEW world」
「デスノート Light up the NEW world」

(C)大場つぐみ・小畑健/集英社 (C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS

本作で菅田が演じるのは、白いタイトなライダースジャケットとスリムジーンズに身を包み、稀代の連続殺人犯・キラに心酔する若き信奉者・紫苑。デスノートにまつわる記憶を失い、今は女優として活動している弥海砂(戸田恵梨香)に接近し、「僕はキラ、夜神月の言葉を世界中に広める使命を授かった」と海砂に自己紹介した紫苑は、世界に存在する6冊のデスノートを集めた時に月が訪れるという"約束の場所"を聞き出そうとする。

海砂の車の後部座席にフードを目深にかぶった状態で登場する菅田は、低音の効いた美声を響かせながら、紫苑という人物の不敵さや、抗いがたい魅力を放つ存在であることを表現する。そして、キラ信奉者の命を奪っていた最高裁判事・御厨賢一(船越英一郎)に、配送スタッフを装って接近。紫苑が所有するデスノートで御厨の運命を操る際は、黒縁メガネに濃紺のキャップと制服という地味な出で立ちながらも圧倒的な存在感を放ち、「デスノートを介して悪魔の力を行使する選ばれし存在」という役どころに説得力を持たせることに成功している。

その後、デスノート対策本部の三島と、その協力者の竜崎を欺き、すべてのデスノートを所有しようと画策する中で、海砂から月との約束の場所を教えられた紫苑。そのシーンで菅田が披露する真剣なまなざしと、片方の唇の端だけを引き上げる不敵な笑みは、観る者すべてを虜にしてしまうほどの魅力に満ち溢れている。

約束の地である廃ホテルに集結した三島、竜崎との息詰まる心理戦を繰り広げる紫苑の内面を、繊細な表情の変化で見事に体現した菅田。紫苑の人生のクライマックスとなる場面での体当たりの演技は、一秒たりとも見逃せない。

前2部作からは、松田刑事役の青山草太、弥海砂役の戸田、そして死神・リュークの声を担当する中村獅童らが続投した劇場版シリーズ第3弾。どこかあどけなさを感じる表情の菅田の熱演に注目しながら、男たちの熱き攻防の果てにある衝撃の結末を見届けてほしい。

文=中村実香

放送情報【スカパー!】

デスノート Light up the NEW world
放送日時:2024年1月18日(木)21:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます