赤楚衛二が恋に結婚に悩める33歳を演じた「こっち向いてよ向井くん」
2023.12.25(月)
2020年のボーイズラブ作品「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」で連続ドラマ初主演を飾り、ブレイクした赤楚衛二。連続テレビ小説「舞い上がれ!」や「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」ではヒロインの相手役を好演。2023年も「舞い上がれ!」に始まり、「風間公親-教場0-」「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」に出演するなど、すっかりドラマでおなじみのキャストになった。
そんな赤楚の最新作にして、ゴールデン・プライム帯ドラマ初主演を果たしたのが「こっち向いてよ向井くん」だ。ねむようこ氏による同名漫画を原作に、都会で働く30代男女の恋愛事情をリアルに描いたドラマで、同世代を中心に共感を呼んだ。
(C)ねむようこ/祥伝社フィールコミックス(C)NTV
赤楚が演じる「向井くん」こと向井悟はTシャツメーカーで働く33歳。仕事への情熱もあり、雰囲気も性格も良く、職場でも好かれている「いい人」だが、前の彼女である藤堂美和子(生田絵梨花)と別れて以来、10年間も恋をしていない。実家で同居する妹など、周囲が結婚していく年齢になって、新しい恋にチャレンジしようとするが、空回りするばかりで、なかなか女性と恋愛関係になれない。そんなときサバサバとした性格の坂井戸洸稀(波瑠)と出会い、彼女に恋愛の相談に乗ってもらうようになる。
(C)ねむようこ/祥伝社フィールコミックス(C)NTV
向井くんはやや古風な性格で、10年前、美和子と別れることになったのも、彼女のことを「守る」と男らしく宣言したことがきっかけ。美和子からしてみると「いったい何から守ってくれるのか?」という疑問がわき、距離を置かれてしまったのだ。そんなところを洸稀から指摘され、ずっと気になっていた元カノの美和子とも再会して、向井くんは、結婚だけがゴールじゃなくなった現代の恋愛観にマッチするべく、少しずつアップデートしていく。
赤楚は「石子と羽男」のような恋愛に積極的な役も似合うが、「向井くん」のようなやや受け身でちょっと鈍い役柄にもぴったり。鈍感なところがあっても、誰かからアドバイスをもらえれば自分を調整していける、そんな柔軟さを表現するのが上手い。また、笑顔が優しく、周囲の人から愛される向井くんは、赤楚のはまり役と言える。向井くんが周囲の女性にのぼせあがっては、あっけなく振られる、そんな場面でもコミカルな演技で笑わせてくれる。
生田絵梨花も好演。本作がラブストーリー初挑戦だというが、キスシーンなどでもナチュラルで、ちょっとずるいところのある美和子を30代の大人の女性らしく演じている。恋愛面だけでなく、美和子が将来のことを真剣に思い悩む場面にも説得力がある。
本作はドロドロの不倫劇でも、ピュアな青春ラブストーリーでもなく、登場するキャラクターに誰も悪者はいないのだけれど、なんとなくみんな幸せじゃないという点がなんともリアル。そんな恋愛迷子の男女がたどり着くゴールを見届けたい。
文=小田慶子
放送情報【スカパー!】
こっち向いてよ向井くん 一挙放送
放送日時:2024年1月2日(火)8:00~
チャンネル:日テレプラス
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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