佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史が12年の時を経て再集合!脱力系ドラマ「THE3名様」第1作と劇場版を比較
2023.12.21(木)
2002年に放送され人気を博したドラマ「木更津キャッツアイ」で共演し、強いインパクトを与えた3人の俳優・佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史。そんな彼らがまったく異なる世界観を舞台として再共演し、話題となったドラマが「THE3名様」だ。
原作は石原まこちんによる脱力コミックで、「コメディの奇才」と称される福田雄一が脚本・監督を務め、オリジナルビデオ作品という形で第1作がリリースされたのは2005年。フリーターに扮した3人が深夜のファミレスに集まり、ゆるくてシュールな会話をする脱力系コメディで、3分ほどの話をまとめたオムニバス形式となっている。
3人が醸し出す気だるさや、バカバカしいことにも夢中になる仲の良さ、ギャグはもちろん絶妙なテンポの会話など思わずクスッとしてしまう瞬間が詰まっている作品で、2010年までに計11作のDVDが発売された。2022年には劇場版も公開され、長く愛され続けている作品と言えるだろう。
気になるのは、第1作から劇場版までに17年もの時が経っていること。最初は20代だった3人も劇場版ではアラフォーになっているわけで、ここでは第1作と劇場版での3人の変化に注目してみたい。
「THE3名様」©2005石原まこちん/小学館/「THE3名様」Partners
まずは第1作。佐藤が演じる「ジャンボ」はフライドポテトが大好きで常にフライドポテトを注文する。悪ノリもするが基本的に人が良い印象で、やりたいことをやり、言いたいことを言うほかの2人に話を合わせることが多い。岡田が演じる「まっつん」は普段は無口だが、言うべき時にズバリと斜め上のことを言ったり、奇声を発したりすることもある、ちょっと変わったキャラクター。突然「おとーたまー!」と口走るなど要所で驚かせ、笑わせてくれる。塚本演じる「ミッキー」は情報通ぶってマウントを取ろうとすることがあり、2人に対して語気を強めて強烈に自己主張するシーンが多くある。しかし実は口だけで、ツッコミどころ満載でもある。
「THE3名様」©2005石原まこちん/小学館/「THE3名様」Partners
第1作にはゆるい会話と、何者も恐れない若さが溢れている。占いを信じて3人で帽子を被って西側の席に座ったり、ミッキーとジャンボが会話で盛り上がっている横でまっつんが顔芸をしているなど、3人だけの世界ができあがっている感がある。
まっつんが一人暮らしを検討する話のラストでは、ジャンボとミッキーが尋常でないうろたえぶりを見せたり、お互いに褒め合う話のラストで拗ねるミッキーが可愛く映ったり、マンガっぽい面白さがありつつそれぞれのキャラと演技がしっかり融合していて、見ていると妙な親近感が湧いてくるから不思議だ。
劇場版はフリーターという設定は同じだが、皆どことなく落ち着いた雰囲気がある。
「THE3名様~リモートだけじゃ無理じゃね?~」©2022「THE3名様」Partners ©石原まこちん・小学館
しかし、3人が作り出す世界は健在。禁煙したというミッキーのために、ストローを使って何か作り始めたジャンボを2人がワクワクしながら見守るシーンは、子供っぽさがあると同時にとても仲が良さそうだ。宝探しが話題の時に「宝、掘り当ててぇっすわ!」と語気を強めるミッキーは、その迫力と言っていることの現実味のなさのギャップが笑いを誘うし、まっつんの所持品のお宝への期待が打ち砕かれた時の3人の空気感も絶品だ。
VRゴーグルを着けて3人でバーチャル空間にハマるなど今風のアイテムを取り入れたり、ジャンボとミッキーが漫才に挑戦する話で垣間見えるまっつんの友情など、劇場版らしい話の広がりも見どころと言えるだろう。
果たして何歳まで、この3人は深夜のファミレスを訪れ続けるのだろうか。50代、60代になっても、ゆるくてちょっと癒やされる世界をぜひ見せてほしいものだ。
文=堀慎二郎
放送情報【スカパー!】
THE3名様
放送日時:2023年12月26日(火)22:55~
THE3名様~リモートだけじゃ無理じゃね?~
放送日時:2023年12月25日(月)22:55~
チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
-

大泉洋主演×野木亜紀子脚本で描くSFラブロマンス!北村匠海演じる謎の大学生の正体も気になる「ちょっとだけエスパー」
提供元:HOMINIS11/10(月) -

橋本愛が元ホス狂いの激情のように渦巻く愛を表現!仲野太賀と夫婦を演じた「熱のあとに」
提供元:HOMINIS11/7(金) -

「蒼蘭訣」の"戦神・長珩"を上回る麗しさ...ジャン・リンホー(張凌赫)の"美顔"が本国でも反響を呼んだロマンス時代劇「四海重明」
提供元:HOMINIS10/13(月) -

ギアミュ、スザク役の赤澤遼太郎とルルーシュ役の小南光司が推しているものとは?【#推シゴトーク】
提供元:HOMINIS11/8(土) -

阪口珠美、乃木坂46から舞台へ――『醉いどれ天使』で感じた"女性の強さと儚さ"
提供元:HOMINIS11/6(木)

