堀ちえみのトップアイドルへの前日譚ともいえる伝説のライブ「ちえみLIVE(1983)」
2023.11.23(木)
1982年3月にシングル「潮風の少女」でデビューした堀ちえみ。この年は中森明菜、松本伊代、小泉今日子、早見優などがデビューし、のちに"花の82年組"と呼ばれるほどの豊作だった。堀も愛くるしいキャラで人気を博し、ファン層を広げていった。このライブは、デビューの翌年、1983年8月26日によみうりランドEASTで開催されたもの。その約2ヶ月後の10月21日に映像作品としてリリースされている。
(C)PONY CANYON INC.
よみうりランドEASTはオープンエアの開放的なステージ。開演時間となり、バンドの演奏に合わせて大勢のダンサーが登場。そして階段セットの上に大きな羽の付いた白を基調にした衣装の堀が姿を現し、「Some Girls」でライブがスタートした。
オレンジとイエローの光沢のある衣装になり、2ndシングル「真夏の少女」、メロディックな「亜麻色の風」、ステージを駆けたり飛び跳ねたりする姿も見られる軽やかな「Fly」、爽やかな風を感じさせる「夏・SEAWIND」を披露。
夏休みの出来事を歌う「きっとバカンス」は、夏らしく浴衣姿でしっとりと。アップテンポな「ドキッ♡ください」は白いノースリーブのトップスとレモン色のミニ丈のスカートで元気に歌唱。"ドキッ!"というフレーズは客席のファンも一緒に声を出し、盛り上がりと一体感が感じられる。「真夏の国」は雰囲気が一転し、しっとりと感情を込めて歌い上げる。
(C)PONY CANYON INC.
レモン色のスカートを取り去り、ショートパンツ姿になって「青い夏のエピローグ」を披露。
この曲は1983年7月7日にリリースされた7枚目のシングルで、この時点での最新シングル。そして、デビュー曲の「潮風の少女」を階段を登った高い場所から歌い、より一層大きな声援とたくさんの紙テープが飛び交った。さらに、4枚目のシングル「とまどいの週末」を披露し、ヒットシングルを立て続けに聴かせた。そして本編最後は、堀ちえみ最大のヒット曲となった5枚目のシングル「さよならの物語」。明るさの中にも"哀愁"を感じさせるこの曲は、堀ちえみだからこそ表現できるもので、まさに彼女の代表曲と言える作品だと再確認させられる。客席のファンに感謝の気持ちを込めて三方礼をする時も、歓声はさらに大きく、たくさんの紙テープがステージに向かって飛び交った。
アンコールは白いレオタードタイプの衣装で「ふしぎ七色」でスタート。たくさんの声援を体いっぱい受け止めるかのように両腕を広げたり、力強さも感じる振り付けだったり、アクティブな一面が感じられた。「CHIEMI SQUALL」では再び大勢のダンサーがポンポンを持って登場して元気いっぱいなパフォーマンスで一緒に盛り上げる。"ちえみ 好きよ"というフレーズがあるが、ここは堀が「ちえみ!」と歌うとファンも「ちえみ!」と、「好きよ!」と歌えば「好きよ!」と返す"コール&レスポンス"で大盛り上がり。
(C)PONY CANYON INC.
ラストの「名前を呼んで」は歌詞の一つ一つを噛み締めるように歌い、ファンからの力強く温かい声援に感極まって涙が溢れた。間奏時に「皆さん、いつも温かい応援ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝え、「私、感激しちゃって、今日も泣いてばかりですけど、今度皆さんとお会いした時は一つ大人になって、もっと勉強して、大きくなった私を見ていただきたいと思います」と成長することを誓った。その後の曲の後半はファンも大きな声で一緒に歌い夜空に響くほどの大合唱となった。たくさんの紙テープと風船が飛ぶ中、「ありがとうございました!」と何度も繰り返し、ステージの幕が下ろされた。
デビューから1年半弱というタイミングでのライブだったが、ここまでに7枚のシングルと3枚のアルバムをリリースしており、いろんなタイプの楽曲で歌手・堀ちえみの振り幅の広さはすでにしっかりと示されていた。このライブでもたくさんの衣装に着替えたのと同じように、歌に合わせていろんな感情を表現している。この後、同年10月から初主演ドラマ「スチュワーデス物語」が始まり、歌だけでなく演技も含め、トップアイドルへと登り詰めていく。そういう意味でも、このライブは貴重で"伝説のライブ"と呼ばれている。
文=田中隆信
放送情報【スカパー!】
ちえみLIVE(1983)
放送日時:12月18日(月)2:00~
放送チャンネル:ホームドラマチャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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