当時17歳の高岡早紀が演じるツンデレ少女が可愛い!筒井道隆主演の映画「バタアシ金魚」
2023.10.31(火)

NHK 夜ドラ「ミワさんなりすます」に出演中、全世界で配信されるNetflix映画「クレイジークルーズ」で医療界のゴットファザー・久留間宗平の妻、美咲役を演じている高岡早紀。50才になってもその美貌は衰えずの高岡が17才の時に出演、俳優デビュー作となった筒井道隆が主演したのが「バタアシ金魚」だ。

(C)日本ビクター
原作は1980年代半ばに連載されていた望月峯太郎の大ヒット漫画で「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞し、近年では映画化もされた「深夜食堂」を手がけた松岡錠司がメガホンをとった。高岡は映画「深夜食堂」にワケあり女の役で出演し、松岡監督と25年ぶりに現場でタッグを組んだが、青春が爆発している本作では主人公のカオル(筒井)が一目惚れする水泳部員のソノコ役で出演。ブルーの水着姿も眩しく、公開当時、こんな女のコがいたら、恋心が暴走してしまうのも仕方ないと主人公に共感する声が相次いだ。
学校にはフツーにヤンキーがいて大人も子供も今より素朴で大らかだった昭和の雰囲気が全編に漂い、今なら絶対に撮れないようなシーンもあり、甘酸っぱさとか切なさを通り超して、いろいろな意味で振り切れているのが最高だ。当時、15才だった浅野忠信もライバル高の水泳部員として本作で映画デビューを飾っている。
■高岡が演じているのはカオルに惚れられて大迷惑?の美少女

(C)日本ビクター
バイクへのロマンを語っていた時に、いきなり水をかけられたカオルは激怒し、柵をよじのぼってプールをのぞくが、バケツを持ってそっけない態度で謝るソノコに一目惚れ。豹変したカオルを不思議がる友達に「愛だ」と言って呆れられるが、そんなことは全く意に介さず、バタ足もできないのにさっそく水泳部に入部する。根拠のない自信に満ちていてお調子者のカオルはソノコに「俺、オリンピック出るから」と宣言するが、「あ、そう」と返され、水泳部のエース永井(東幹久)の泳ぎを見るように言われる。そこから元オリンピック選手だというババア(白川和子)がコーチをしているスイミングスクールにも入り、子供たちにバカにされながらもカオルの特訓の日々が始まっていく。その間にもラブレターを送り続け、夏休みには母と暮らしているソノコの家に勝手に押しかけるカオルは無敵の男子。「人の家で冷や麦なんてすすってんじゃないわよ」と言い放ち、グイグイくる上から目線のカオルにあくまで冷たい高岡の仕草と表情、そして美脚のプロポーションにキュンとくる男子が続出した。
■猛烈アタックの結末は?筒井と高岡の俳優根性にも注目
オリンピックを目指すなら女子は厳禁とババアに言い渡されたカオルにオリンピックに出るからしばらく会えないと言われ、ソノコは背中を向けたまま、「どうぞ、ご自由に」と返すが、ソノコはソノコでカオルの身勝手な行動にイラついて、ある作戦を実行に移す。このあたりから2人の恋の攻防戦が繰り広げられるのだが、本気でオリンピックを目指す役を演じて、どんどん水泳選手の身体つきになっていく筒井(自転車の全力疾走シーンも突き抜けている)と、モヤモヤを紛らわすために食べ過ぎてしまい、別人のように太ってしまう高岡の変貌ぶりにも驚かされる。当時、メイキング映像は存在しなかったかと思うが、もし、あったとしたら2人の俳優根性を見てみたい。制服姿のまま、高岡がプールの中に入るシーンや、過剰に噴出してしまう青春のモヤモヤ、苛立ちを2人がぶつけあう後半も衝撃的で、最後まで振り切れているのがすごい。笑えてスカッとして、過ぎ去った時代について考えずにはいられない映画だ。
文=山本弘子
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