"儚げヒロイン"が似合う浜辺美波の出世作!北村匠海との共演が初々しい、「君の膵臓をたべたい」
2023.10.30(月)

2023年、NHK連続テレビ小説「らんまん」で植物学者・槙野万太郎(神木隆之介)の妻・寿恵子を娘時代から初老の時代まで演じ切り、その実力が広く認められた俳優・浜辺美波。映画界でも第一線で活躍する監督たちに次々とオファーされている。「ゴジラ-1.0」(11月3日公開)の山崎貴監督、「シン・仮面ライダー」の庵野秀明監督、「思い、思われ、ふり、ふられ」の三木孝浩監督、最新作「サイレントラブ」(2024年1月公開)の内田英治監督と、才能あるクリエイターたちがこぞって、浜辺をヒロインにして映画を撮りたいと熱望しているのだ。

そんな浜辺の魅力を広く知らしめたのが、2017年に劇場公開された「君の膵臓をたべたい」だ。住野よるのベストセラーである同名小説を「響 -HIBIKI-」などの月川翔監督が映画化。浜辺は膵臓の深刻な病気で余命を宣言された高校生・桜良(さくら)を演じている。作品は第41回日本アカデミー賞優秀作品賞を受賞し、浜辺とダブル主演の北村匠海は新人俳優賞を獲得した。

桜良は高校のクラスの人気者で、親友の恭子にも病気のことを隠し明るく振る舞っていたが、本当の気持ちを綴っていた「共病文庫」を病院にいた同級生の"僕"(北村)に拾われてしまい、それをきっかけに、周囲となじまない彼としだいに心を通わせていく。

桜良には死ぬまでにやりたいことがいくつかあった。評判のスイーツを食べに行く、福岡に旅行に行くなど、そのひとつひとつの願いを叶えるのに付き合っているうちに、他人と関わりを持つことが苦手だった"僕"は、誰かと喜びを共にすることや、人を傷つけることの痛みを知っていく。「東京リベンジャーズ」などで知られ、ヘタレ男子の役も上手い北村は、自意識が強いあまり屈折し、学校で浮いているが、本当は傷つきやすくて心優しい"僕"を、リアルな10代として演じている。

一方の桜良はリア充タイプで、友達も多いし、少し前までは彼氏もいた。人間観察力があって、自分の心情を言葉で語るのも上手い。しかし、病気によって将来を閉ざされ、気丈に振る舞いつつも、深く傷ついていた。死ぬまでにやりたいことに「彼氏ではない男の子といけないことをする」という願いがあり、それを"僕"に打ち明ける場面の浜辺は、切実な感情に溢れ、真に迫っていて美しい。
浜辺は少女漫画から抜け出してきたかのような顔かたちと、儚げな雰囲気のためか、過酷な宿命を背負う役を振られることがしばしば。「らんまん」の寿恵子は稼ぎのない夫を支え続けたあげく夫より早く死んでしまったし、「シン・仮面ライダー」やドラマ主演作「ドクターホワイト」では、演じる女性がとても抱えきれないぐらいの闇を背負っている。
「君の膵臓をたべたい」で桜良が迎える結末も衝撃的だが、そんな物語の中で、浜辺はかわいそうなだけの女性ではない、運命に抗って生きようとする強さを表現している。そんな青春ストーリーだ。
文=小田慶子
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