阿部寛の静かな眼力に圧倒される!シリーズの原点「赤い指~『新参者』加賀恭一郎再び!」
2023.10.25(水)
これまで数々の人気作に出演し、名キャラクターを演じてきた阿部寛。そんな彼の出演作の中でも、ヒューマンミステリーの傑作「新参者」シリーズは根強い人気を誇る作品だ。2010年に放送された連続ドラマに続き、スペシャルドラマとして制作されたのが「赤い指~『新参者』加賀恭一郎再び!」だ。
平凡な会社員の前原昭夫(杉本哲太)は、会社で妻からの切迫した様子の電話を受けて帰宅。そこで彼は、自宅の庭に横たわる少女の死体を発見する。昭夫の息子で中学生の直巳(泉澤祐希)が、はずみで殺してしまったというのだ。昭夫は事件を隠すため、少女の遺体を公園のトイレに遺棄することに。家族全員で嘘をつき通そうと決意するが、事件を担当する刑事・加賀恭一郎(阿部寛)は前原家が事件に関与していると見て捜査を進めていく。
本作は連続ドラマの2年前を舞台に、阿部演じる主人公の加賀恭一郎が人形町に赴任する前の物語が展開。阿部自身が「加賀シリーズの中で一番好きな作品」と語っており、シリーズの原点に位置する作品といえる。
原作/東野圭吾「赤い指」(講談社刊) ©TBS
"原点"であるだけに、阿部も撮影にあたっては新たな気持ちで臨んだという。連続ドラマ版ではコミカルな部分もあったが、本作ではそのような面は封印し、「原作の加賀にできるだけ近づけて演じた」とのこと。聞き込みの際には失礼のない程度の笑顔を浮かべながらも、その眼光から鋭さが消えることはなく、奥底にある真実を見つけようとする。そんな加賀の洞察力の高さが、派手さの取り払われた阿部の演技によって一層強く感じられる。
本作では冒頭で犯人と真実が明かされ、加賀が真実にたどり着けるかという部分が物語の主軸になっている。そのためメインとなるのは、嘘を貫く犯人側と真実を探る加賀との心理戦だ。葛藤にさいなまれながらも息子の罪を隠し通そうとする父親役・杉本哲太の鬼気迫る演技にも目を見張るものがあるが、相対する阿部の眼力も圧巻だ。特に後半部分、作品のテーマでもある「家族の絆」や「嘘をつかないこと」について加賀が相手を諭すシーンなどは、濁りのない瞳が見る者の胸を打つ。
連続ドラマ版からのファンにとっては、お馴染みの顔ぶれの登場も喜ばしいことだろう。連続ドラマでヒロインとして出演した黒木メイサが続投し、加賀と出会ったばかりの記者・青山亜美を演じる。加賀から記者として胸に刻むべきことを諭される場面が描かれており、黒木は細かな表情の変化で記者としての心得を悟る亜美の感情を表現。出番は多くないながらも、しっかりと存在感を放っている。
人間の心の機微を描くミステリーとして高い評価を得る「新参者」シリーズだが、今作もキャストの名演によってどっしりと重いテーマを描ききる作品に仕上がっている。「真実は相手の目の奥にある」と語る加賀のごとく、心まで見透かすような阿部の眼力を堪能してもらいたい。
文=本永真里奈
放送情報【スカパー!】
赤い指~「新参者」加賀恭一郎再び!
放送日時:11月23日(木)18:45
放送チャンネル: WOWOWプラス 映画・ドラマ・スポーツ・音楽
※放送スケジュールは変更になる場合があります
-

八条院蔵人が映画『水の中で深呼吸』で臨んだ役作りを語る「彼が僕に与えてくれた気持ちをつないでいきたい」
提供元:HOMINIS8/27(水) -

実は根っからの人情派?遠藤憲一の激シブな歌声やナレーションも心地いい、好感度抜群の冠番組
提供元:HOMINIS8/27(水) -

長濱ねるが最近自覚したハマっていることを告白「あ、これ一生やっていられるな」
提供元:HOMINIS8/27(火) -

柴咲コウ、吉高由里子、新木優子が歴代の相棒を好演!福山雅治演じるガリレオの「実に面白い」がクセになる理由
提供元:HOMINIS8/27(水) -

真摯かつ的確な新田真剣佑の演技がストーリーを盛り上げる!リーガルドラマの名作「イチケイのカラス」
提供元:HOMINIS8/26(火)

