趣里が現実と向き合う難役で存在感を発揮!「ブギウギ」での明るさとは対照的なドラマ「東京貧困女子。」
2023.10.23(月)
2023年度後期の連続テレビ小説「ブギウギ」が10月2日にスタート。大スター歌手への階段を駆け上がるヒロインに抜擢された趣里は、4度目の挑戦かつ募集年齢でも最後のチャンスとなった朝ドラオーディションで見事その座を射止め、戦後を明るく照らした"ブギの女王"を強く明るく演じている。
2011年の女優デビュー以来、ドラマや舞台で着実にキャリアを積み重ねてきた趣里。2018年の主演映画「生きているだけで、愛。」で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞し、2020年のヒットドラマ「私の家政夫ナギサさん」では主人公の妹役を好演した。また、塚本晋也が監督を務める主演映画「ほかげ」にも出演し、11月25日(土)に公開を控えている。今最も活躍が期待され、勢いのある女優の一人となった趣里が、WOWOWドラマ初出演にして初主演を務めるドラマが、連続ドラマW-30「東京貧困女子。-貧困なんて他人事だと思ってた-」だ。
11月17日(金)からWOWOWプライムで放送される本作の原作は、1億5000万PV突破の人気連載で書籍化された話題作。貧困に陥った女性が持つ心の叫びを丹念に聞き続け、その現実を取材したルポルタージュ本だ。今回のドラマは、主人公の目線や体感を通して、社会の矛盾や貧困問題の巧妙な仕組みを浮き彫りにしていく骨太な社会派作品となっている。
経済誌の契約編集者・雁矢摩子は、離婚を機に復職。編集長からPVを稼ぐために"女性の貧困"がテーマの連載担当を命じられる。風俗ライターの崎田祐二(※「崎」は正しくは「立さき」)を紹介されるが、彼の貧困当事者への姿勢に苛立ち、取材方針をめぐって衝突。そんな中、あるインタビュー記事が炎上し、摩子は祐二の反対を押し切って謝罪と記事の削除を取材相手に伝えるが、思わぬ言葉に自身の浅はかさと偏見を痛感する。
趣里が演じたのは主人公の摩子。作品を通じて実際に存在する現実と向き合い、自身が演じる役を通して世の中に伝えるという難しい役どころだ。共演経験も多い三浦貴大が摩子の相棒となる風俗ライター・祐二を演じており、本作では編集者とライターの間柄でバディを組む。貧困に陥った女性たちは、なぜ当事者になってしまったのか。摩子は祐二と共に、生きることへの困難さを抱える様々な境遇の当事者への取材を重ねていく。
そんな摩子自身も不安定雇用で子育てに奮闘するシングルマザーだ。目の前の人生が決して他人事ではないと自覚した時、表情に声に覚悟が生まれる。現実に生きる女性の一人としてリアルな生活感を自然に漂わせながら、取材を通して寄り添い伝え続けようとする静かで強い意志を瞳に宿す。
抑えた演技でその胸中を繊細に表現した趣里。華奢な背中に抱えるものの複雑さと大きさが伝わってくる。難しいテーマだが「知らない」では済まされない現実に、趣里が真摯な演技で応えてくれるはずだ。
文=中川菜都美
放送【スカパー!】
東京貧困女子。-貧困なんて他人事だと思ってた-
放送日時:2023年11月17日(金)23:00~
※毎週(金)23:00~
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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