「ザ・グローリー」が話題のソン・ヘギョがパク・ボゴム、チャン・ギヨンらと体現した10歳以上の年の差ロマンス

2023.2.24(金)

ソン・ヘギョが壮絶な復讐劇を繰り広げ、"ロマンスの女王"のイメージを一新する迫真の演技で話題を呼んでいる「ザ・グローリー ～輝かしき復讐～」。自身の代表作「太陽の末裔 Love Under The Sun」(2016年)の脚本家キム・ウンスクと再びタッグを組んだ新作ということもあり評判も上々で、3月10日(金)より配信開始されるパート2への期待も高まっている。

驚異の最高視聴率41.6％を記録した「太陽の末裔 Love Under The Sun」(2016年)の他にも、数々の恋愛ドラマの名作で知られるヘギョ。中でも、「太陽の末裔」の後に誕生した2本の主演ドラマは、年齢を感じさせない彼女の美貌が絶妙の"ケミ"を生み出した年の差ロマンスだ。

その2作とは、どちらも10歳以上年の離れた魅力的な年下男性と繰り広げる大人のラブロマンス。3月1日(水)からはパク・ボゴムと共演した「ボーイフレンド」(2018年)、3月3日(金)からはチャン・ギヨンと共演した「今、別れの途中です」(2021年)が、それぞれＷＯＷＯＷプライムで放送される。

実年齢で12歳年下となるパク・ボゴムとの恋模様が話題を呼んだ「ボーイフレンド」は、ホテルの代表を務めるスヒョン(ヘギョ)と、一人旅中の心優しい青年・ジニョク(ボゴム)がキューバで偶然出会い、惹かれ合うことから始まる物語だ。

周囲に"氷の女王"と呼ばれるほど愛想のないスヒョンは、明るく屈託ないジニョクに心をほぐされ、夢のようなひと時を過ごす。そして帰国後、"上司と部下"として再会すると、スヒョンは無邪気にデートに誘うジニョクに戸惑いながらも"氷の女王"の仮面を外していく。

子犬のようにじゃれつくジニョクもキュートなら、そんな彼に思わず吹き出してしまうスヒョンもチャーミング。ヘギョの見せる戸惑いと照れが混じった初々しい笑顔は、恋に不慣れなキャリアウーマンに訪れた甘いときめき、そのものだ。

一方、実年齢11歳差のチャン・ギヨンとカップルを演じた「今、別れの途中です」は大人の恋愛を描いたラブロマンス。ヘギョは、やはり仕事に厳しいファッション会社のデザインチーム長・ヨンウンを演じている。

過去の恋愛でトラウマを抱えるヨンウンは、男性とはワンナイトのみで恋愛関係は拒否するキャリアウーマン。そんな彼女が、売れっ子カメラマン・ジェグク(ギヨン)と偶然の再会を重ね、惹かれ合っていく。だが傷つくことを恐れるヨンウンは、なかなか素直になれない...。

自分で育ててきたブランドを守るため、隙を見せずに生きるヨンウン。真っすぐに思いをぶつけてくるジェグクの存在に内心喜びを感じながらも「きっと平凡な別れが待っている。(辛い別れは)2度と経験したくない」と突き放し、心を閉ざす。作品全体にシリアスなムードが流れていることもあり、芯から湧きあがるような冷たさを持った寂しい女性だ。

ジェグクは、そんな彼女を追いかけ、「そばにいたい。僕らは今"別れの途中"なんだ。先のことはわからないけど、別れるまでは愛し合おう」と嘘のない想いをストレートにぶつけ、彼女を包み込む。傷つき疲れたヨンウンはその言葉を聞いて初めて、まるで氷が溶けるように一筋の涙を流し、こわごわ恋に踏み出す。過酷な"運命"に傷つくことも覚悟しながら...。

ソン・ジュンギと共演し、大きな人生の転機となった「太陽の末裔」を経て、「ボーイフレンド」「今、別れの途中です」といった2本の主演ドラマで、恋に臆病なキャリアウーマンの"新たな一歩"を演じ切ったヘギョ。新境地を切り開いた「ザ・グローリー」とのギャップも楽しみながら、"ロマンスの女王"ならではの大人なラブストーリーにも改めて注目してみたい。

文＝酒寄美智子

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