細田佳央太がケンカは苦手なヤンキーを演じる!ドラマ「ドロップ」を後日譚「OUT」公開前にチェック
2023.10.21(土)
お笑い芸人として活躍し、現在は映画の監督や脚本も手掛ける品川祐。2006年に「品川ヒロシ」名義で出版した、自身の体験をもとに書き上げた自伝的青春小説「ドロップ」は、その後マンガ化、そして映画化もされたヒット作。今もなお絶大な人気を誇り、今年6月にはドラマ化され、11月17日には「ドロップ」のメインキャラ・井口達也を主人公とした映画「OUT」も公開される。ドラマ「ドロップ」と、"狛江の狂犬"と呼ばれた伝説の不良・井口が活躍する「OUT」はぜひセット見てほしい。
「ドロップ」は「OUT」よりも少し前の物語で、主人公の信濃川ヒロシ役を細田佳央太が務める。「どうする家康」で大河ドラマに初出演するなど活躍中の細田は、2022年放送の主演ドラマ「もしも、イケメンだけの高校があったら」でも見せたように、純でいい人といったイメージがしっくり来る。細田が演じるヒロシも、ヤンキーに憧れてはいるがケンカは苦手というヘタレな部分があり、細田の雰囲気と演技が実にハマっているのだ。

ヒロシは進学校に通っていた中学生で、ある時不良に絡まれ土下座させられる。その時の無念の表情は秀逸で、その後のヒロシの人生を変える出来事となったことが強く印象付けられる。ちょうどハマっていた不良マンガの影響もあって、ヒロシは家族に「おれは...漫画みたいな不良になる!」と宣言し、公立中学に転校して不良デビューする。
そして転校先の中学にいたのが井口達也(板垣瑞生)だった。髪を赤く染め、口調もチャラく不良っぽい雰囲気を醸すヒロシだが、井口の仲間の森木とワン公が現れた時のビビりよう、2人に井口のもとへ連れて行かれる時のおどけようは、細田ならではの小者感がある。
井口にケンカを売られて矢継ぎ早にツッコミを入れたり、後に引かないと決めた時にはキレて叫んだり、物語の序盤はヒロシの必死な様子がよく伝わってくる。だが物語が進むと、仲間から見放された時に寂しげに表情を見せ、かつて不良だった姉の彼氏に諭される時には、素直で真摯な顔つきになる。
細田が演じるヒロシは総じて小者感に溢れているが、多感な時期に不良の世界に飛び込んだ少年があがきながら、成長していくさまもよく出ている。また、吹き出してしまうようなギャグも多く、三枚目キャラも似合う細田が主演だからこそ、このヤンキードラマが痛快なエンターテインメントに仕上がっていると言えそうだ。
「OUT」の主人公となる井口も、もちろん本作で大活躍する。何かというとケンカしたがる井口と、常にケンカをしたがらないヒロシの掛け合いは絶妙だし、井口はもちろん、仲間たちが見せる流れるような綺麗なアクションシーンも必見だ。そして最終話でヒロシと井口が揃って「こいやー!」と叫ぶシーンはまさに爽快。「ドロップ」を見たらきっと「OUT」が見たくなるし、「OUT」を見たらきっと「ドロップ」が見たくなることだろう。
文=堀慎二郎
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