武士役の岡田健史(現・水上恒司)&妖怪役の本郷奏多の異種バディが楽しい「大江戸もののけ物語」
2023.10.18(水)

欧米のエンターテインメント作品でヴァンパイアやゾンビが活躍するように、和製ファンタジーには妖怪がつきもの。水木しげる原作の「ゲゲゲの鬼太郎」をはじめ、「妖怪ウォッチ」、映画「妖怪大戦争」シリーズなど、昔から百鬼夜行絵巻などに描かれてきた妖怪は、21世紀の今も現役の人気キャラクターだ。
11月2日(木)から時代劇専門チャンネルで放送される「大江戸もののけ物語」も、作家・荒俣宏の監修による妖怪もの。岡田健史(現・水上恒司)が演じる寺子屋の師匠と本郷奏多が演じる妖怪の交流と成長をファンタジックに描く。

旗本の次男坊である一馬(岡田健史/現・水上恒司)は、幼い頃、父親に閉じ込められた蔵で暗闇に潜む「異形の者」に救われ、それをきっかけに妖怪の存在を信じるようになった。武士としての出世欲はなく寺小屋で師匠を務め、自宅でひそかに研究室を作り、大好きな妖怪研究に没頭している。そんなとき、火焔型土器から現れた妖怪・天邪鬼(本郷奏多)に出会い、文字通り真実とは反対のことしか言えない彼と共に、恐ろしいパワーを持ち妖怪を率いて人間社会を支配しようとする百鬼(藤本隆宏)と対決することになる。

一馬はピュアな青年で、天の邪鬼以外の妖怪たち、河童(青山美郷)や猫又(森川葵)にも優しい。父を亡くした町娘・およう(山田杏奈)や寺子屋の生徒・お雛(平尾菜々花)にも慕われる。一方、天の邪鬼は、本郷奏多がこれまで演じてきた役柄にも通じる"究極のツンデレ"。ひねくれたことを言いながらも、一馬には気を許していく。クライマックスでは、そんな彼が百鬼に取り込まれ、ダークサイドに落ちそうになったとき、一馬との友情が彼を救う。王道だが胸が熱くなるようなバディものの展開になっていく。実は本郷の方が岡田(現・水上)より10歳近く年上なのだが、その年齢差を感じさせないビジュアルもすごい。

岡田健史(現・水上恒司)は「中学聖日記」や「MIU404」では、ちょっと攻撃的なところがあったりプライドが高かったりする役どころだったが、本作ではひたすら天然でお人好しの一馬を嫌味なく演じている。本作に出演後、2022年に水上恒司と改名したが、2023年も月9「真夏のシンデレラ」でシングルマザーと恋人関係になるライフセーバー・宗佑を好演。NHK連続テレビ小説「ブギウギ」でもヒロイン・鈴子の最愛の人を演じることが発表され、第一線で活躍中だ。
昭和の昔には「大岡越前」「水戸黄門」などが毎週放送され、大人気コンテンツだった時代劇だが、今やその数も少なくなってきている。そんな中、時代劇ならではのファンタジー感を活かして制作され、岡田(現・水上)や本郷の魅力を引き出した意欲作だ。
文=小田慶子
放送情報【スカパー!】
大江戸もののけ物語
放送日時:11月2日(木)スタート 毎週(木)23:00~(2話連続放送)
放送チャンネル:時代劇専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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