劇場版最新作に期待が高まる!岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥のゆとりっぷりが痛快な「ゆとりですがなにか」
2023.9.29(金)
2002年から2011年の間に実施された「ゆとり教育」。当時義務教育を受けた世代は野心や競争意識、協調性があまりないとされ、「ゆとり世代」と呼ばれることもある。
そんなゆとり世代がアラサーとなり、恋や仕事に奮闘する姿を描いた連続ドラマが2016年に放送された「ゆとりですがなにか」だ。コメディを得意とする宮藤官九郎が脚本を手掛け、メインキャストも岡田将生、松坂桃李、柳楽優弥と錚々たる顔ぶれだ。本作は若い世代を中心に高い人気を誇り、2017年にはスペシャルドラマ「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編<前編・後編>」が放送された。そして数年の時を経て、今年10月には映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」が公開される。
「最新作が劇場で見られる!」と楽しみにしている方も多いことだろう。劇場版をより堪能するために、ここでは「純米吟醸純情編」を紹介していこう。
(C)NTV
主人公は造り酒屋・坂間酒造の次男の坂間正和で、岡田が演じる。連ドラでは食品メーカーや居酒屋で働き、最後は同僚の宮下茜(安藤サクラ)と結婚し、会社を辞めて家業を継いだ。
2人の友人も健在だ。1人は松坂が演じる小学校の教師・山路一豊。性交渉について独特の思想を持っているため、本作でも連ドラと同じく童貞のままだが、仕事面では、学年主任へと昇格している。もう1人は、柳楽が演じる規格外の男・道上まりぶ。連ドラでは風俗店の呼び込みとして登場するが、実は11浪している受験生で、最後に受験に合格している。本作ではアラサーの大学生となっていて、就職のためOB訪問するシーンもある。
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物語は連ドラの1年後という設定で、坂間の視点から始まる。坂間酒造の酒蔵がある土地にモノレールが通る計画があり、立ち退き料として3億5千万円が支払われるという話が持ち上がった。共に暮らしている兄夫婦や母親は土地を売りたいようだが、造り酒屋を続けたい坂間はどうすべきか葛藤する。
そして坂間、山路、道上らは、それぞれの思いを果たすべく、すったもんだしながらも前へと進んでいく。コメディ山盛りのストーリーももちろんだが、シリーズの魅力である3人の強烈な個性は本作でもしっかり輝いている。
坂間は、根は真面目で芯の強さも併せ持つ。立ち退き料でタワマンを買う話が進みそうになった時、毅然として「何にもしないで、金儲けするために生きてるわけじゃないんで」と言い放った時の表情には揺るぎない意志を感じる。
その一方で、感情が高ぶると大声で叫んだり、子供っぽい振る舞いをしたりすることも。居酒屋で3人が再会した時には、山路に絡んで駄々をこねる子供のような仕草でひっぱたいたり、かつて働いていた会社を訪ねた時には、上司に優しくされて絶叫したりする。坂間が素直に感情を出す場面では、つい共感してしまう不思議な魅力がある。
山路は、優しくて気遣いもできる大人しい雰囲気を持つ。生徒の親からクレームが入っても担任に強く言えないなど気が弱いところがあるが、スマホの着信画面を見て驚き後ずさるかわいいシーンもある。しかし坂間や地元の同級生の笠木久美(蒼井優)には言うべきことを言うし、坂間の家で茜と話すシーンや、坂間と公園で話すシーンの澄んだ空気と美男子ぶりはさすがというほかない。
道上はよく軽口を叩くチャラい男だが、正論でビシッと決めることもあり、連ドラでも高い人気を誇った。OB訪問の相手である山岸ひろむ(太賀)が学生たちをバカにした時、逆に道上が山岸をやり込めるシーンは実に痛快だ。友達思いなところもあり、行方不明になった山路を探しに坂間と共に車で福島に向かったりもする。
「ゆとり世代」と呼ばれながらも、自分らしく生き、自らの思いを果たそうと奮闘する3人の姿は、世代を問わずきっと共感できるはず。劇場版を見る前に、「純米純情編」もぜひじっくりと楽しんでほしい。
文=堀慎二郎
放送情報
ゆとりですがなにか 一挙放送
放送日時:2023年10月9日(月)12:00~
スペシャルドラマ「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」
放送日時:2023年10月9日(月)21:10~
チャンネル:日テレプラス
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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