下野紘はアンドロイド、鳥海浩輔はロリータファッションで登場!?「AD-LIVE 2023」
2023.9.21(木)

声優・鈴村健一が総合プロデューサーを務める即興舞台劇「AD-LIVE(アドリブ)」。鈴村を始めとする人気声優陣や2.5次元舞台などで活躍する俳優たちが、アドリブで舞台を作り上げる、予測不能なエンターテイメントとして高い人気を誇り、今年、15周年という記念すべき節目を迎えた。「AD-LIVE 2023」の東京公演初日となる8月26日には、下野紘と鳥海浩輔が登場。今回は夜公演の模様をレポートする。

たくさんの機械が設置されている研究室のようなステージに現れたのは、鼻の頭に絆創膏を貼り、黄色のキャップとイエロー×ブラックのストライプのTシャツ、そして黒の半ズボンという、男子小学生的な扮装の下野と、白衣に乱れた白髪でマッドサイエンティストのような風貌の鈴村。2人のやり取りから、鈴村が扮する博士が、下野演じるカケルという名のアンドロイドの創造主であるという設定が明かされていく。そして博士は、自分が人間だと信じて疑わないカケルに対し、人間であると証明するために、わら人形を使って呪い殺そうとする。五寸釘がわら人形に打ちこまれるたびに、下野はお客さんから寄せられた「アドリブワード」をアドリブバッグから取りだし、自身のセリフに落とし込んでいく。最初の【絶対売れると思った...】に続き、2回目の【入ってますよ】に、博士が「(五寸釘が)入っておるか!」と反応すると、会場から大きな拍手が送られた。

カケルが博士に呪い殺された後、暗転した舞台には神の声が響き渡る。「観ていたか。今のが、君とも縁が深いカケルが命を落とした瞬間だ」。すると、舞台にスポットライトが当たり、ある人物のシルエットが浮かび上がる。その瞬間、客席から驚きと爆笑の声が沸き上がる。そこには、ロリータファッションであろう衣装に身を包んだ鳥海の姿が。会場がどよめきに包まれる中、神はその人物に、「想定外の死を迎えたカケルが、人生をやり直すのを手伝って欲しい」と依頼。カケルが本来辿り着くべき未来へ向けての手伝いを完了したら、「アイドル」に生まれ変わりたいという願いを叶えることも約束した。そして、「カケルの家によく来ていた訪問販売の男・勝手暮男(かつて くれお)」という人格を与えられ、カケルをサポートすることになる。

再び舞台に登場し、観客と共に初めて鳥海の衣装をみた下野は、そのロリータファッションをじっくり観察し、何とも言えない複雑な表情を浮かべる。そして、見た目にそぐわない「訪問販売の男」という設定を与えられた鳥海は、下野演じるカケルから元気に挨拶されると、見た目とは真逆の男前な声で優しく「こんにちは」と応える。カケルと会場が混乱する中で、暮男は、先ほど決まった"辿り着くべき未来"を実現するために奮闘する。

今回の世界観の特徴である「運命の玉」や、恒例の「アドリブワード」に翻弄され、時に助けられながら、手探りで舞台を作り出していく下野と鳥海。鈴村との3人芝居も交えつつ、結末を目指す中で、彼らのエンターテイナー魂も燃え上がる。そして、「AD-LIVE」出演時には必ずアドリブワードを元に即興で歌を披露する下野が、今年もエモーショナルな歌声を披露した。誰も予想できなかった、愛と感動の結末を迎えた初日夜公演は、鳥海の大きな背中と、下野の最高の笑顔で締めくくられた。
取材・文=中村実香
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