山田裕貴のかつてない熱演に息を呑む!佐藤泰志原作のやるせない人間ドラマ「夜、鳥たちが啼く」
2023.9.21(木)
2011年に「海賊戦隊ゴーカイジャー」で俳優デビューした山田裕貴。以降も話題作への出演を重ね、2022年にはエランドール賞新人賞を受賞したが、今年もさらなる飛躍を遂げている。
4月と6月に続編2部作が公開した「東京リベンジャーズ」シリーズのドラケンや、7月公開の映画「キングダム 運命の炎」の万極など、大ヒット作でも主要な役どころで出演。また、11月3日(金)には映画「ゴジラ-1.0」の公開も控えている。さらに4月から放送されたドラマ「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」で主演を務め、大河ドラマ「どうする家康」にも戦国最強武将の一人・本多忠勝役で出演している。
癖のあるキャラクターや特異な設定も自らに落とし込んで、作品の世界観に自然と溶け込む。普通の青年から不良、武将までまったく異なるキャラクターを多彩に演じ分けることから、"カメレオン俳優"とも評価されるほど。そんな山田は昨年主演を務めた映画「夜、鳥たちが啼く」の熱演でも鮮烈な印象を残した。
(C) 2022 クロックワークス
本作は佐藤泰志の同名短編小説を映画化した意欲作。佐藤は芥川賞に5度ノミネートされながらも受賞を逃し、41歳の若さで自ら命を絶つが、近年は「そこのみにて光輝く」や「きみの鳥はうたえる」が映画化されるなど再評価の機運が高まっている。不遇な作家の隠れた傑作をもとに、「アルプススタンドのはしの方」(2020年)以降、良作を多く手掛ける城定秀夫監督が映像化に挑んだ。
若くして小説家デビューするも鳴かず飛ばずで同棲中だった恋人にも去られ、鬱屈とした日々を送る慎一。そんな彼のもとに、友人の元妻・裕子が、幼い息子アキラを連れて引っ越してくる。慎一が恋人と暮らしていた一軒家を、離婚して行き場を失った二人に提供し、自身は離れのプレハブで寝起きする歪な半同居生活が始まる...。
自分自身への苛立ちから身勝手に他者を傷つけてきた慎一は、自らの無様な姿を夜ごと終わりのない物語へと綴っていく。裕子はアキラが眠ると行きずりの出会いを求めて夜の街へ出かけ、父親に去られ深く傷ついたアキラは身近な存在となった慎一を慕い始める。互いに深入りしないよう距離を保ちながら表面的には穏やかな日々を重ねるが、二人とも未だ前に進む一歩を踏み出せない。
(C) 2022 クロックワークス
山田は伸び悩んでいる作家・慎一を演じた。身勝手さから他者を傷つけ、どん底に沈む自分の姿を、自ら痛めつけるように原稿用紙に書き殴る慎一。多くは語らないが、呼吸や瞬きの一つに、心の内でぐしゃぐしゃに混ざり合う淀んだ感情、静かな怒りや寂しさ、苦悩と葛藤が伝わってくる。
原作者自身が投影されているような慎一が、情けなくて無様で、痛々しい。慎一はすべてに絶望し諦めているようで、真っ暗な闇夜に微かな希望を探しているが、山田の繊細に演じることで生身の人間の物語として完成させた。
裕子に演じた松本まりかも、歪な関係を築く二人の距離感を絶妙な演技で魅せる。母として女として強かに生きながら妖艶さと弱さを体現した。山田と松本の間に役者として互いに確かな信頼を感じ、緻密な演技のぶつかり合いも見応えがある。
一人で生きていこうと強がっても、人は一人では生きていけない。もがき苦しみながら踏み出した一歩に、正解ではなくても不完全だとしても、小さな希望の光が見えた気がした。
文=中川菜都美
-

EXOの帰還にファン歓喜!SUHO、CHANYEOL、D.O.、KAI、SEHUN...2年半ぶりのカムバックで示した"K-POP第3世代"の貫禄と実力
提供元:HOMINIS2/4(水) -

ジェジュンのプロデュースでもお馴染み!"HITOMI"こと本田仁美がリーダーを務めるSAY MY NAMEら、K-POPアイドルのカムバックの裏側とは?
提供元:HOMINIS2/4(水) -

徳井義実×桃月なしこが語る「令和に官能小説作ってます」の魅力と撮影エピソード
提供元:HOMINIS2/4(水) -

仲間由紀恵の潜入捜査官としての七変化も見どころ!佐藤隆太とともに刑事を演じた「SAKURA~事件を聞く女~」
提供元:HOMINIS1/30(金) -

寺尾聰×深津絵里で紡ぐ、温かな物語――吉岡秀隆も好演した映画「博士の愛した数式」
提供元:HOMINIS2/3(火)

