「知識欲に飢えている」と明かすRM(BTS)、約7年ぶりのバラエティ単独出演で発した「28歳の青年」としてのストレートな発言

2023.2.20(月)

J-HOPEの「Jack In The Box」、JINの「The Astronaut」に続き、Solo Album「Indigo」でBTSのメンバーとして3人目となるソロデビューを飾ったリーダーのRM。彼の"原点回帰"とも言える同作は、「ビルボード200(米アルバムチャート)」のチャートインが話題を呼んでいるほか、タイトル曲「Wild Flower (with youjeen)」も様々なグローバルチャートを席巻するなど、爆発的な反響を巻き起こした。

そんな話題のアルバム「Indigo」の発表とほぼ同じ時期に、韓国で放送が開始された教養型バラエティ番組「知っておくと役立つ人間雑学」のMCとしてレギュラー出演を果たしたRM。約7年ぶりのバラエティ単独出演とあって大いに注目を集めた。

RMといえば、2015年に「脳セク時代」(脳がセクシーな男たちによるトーク番組)に単独出演するなどIQ148を誇る頭脳の持ち主であり、ネイティブ並みの英語など、実に4ヶ国語が堪能なことでも有名。さらに豊かな感性、深い洞察力、言葉の端々から伝わる知性...と韓国芸能界きっての"知性派"として知られている。

「脳セク時代」以来7年ぶりとなる今回のバラエティ単独出演は、RMがもともと"知っておくと役立つ"シリーズの大ファンだったことから、そのシーズン3にあたる「～人間雑学」での起用が実現した。

番組には、RMをはじめ、映画監督や小説家、物理学者、法医学者、天文学者など各分野の第一線で活動する博士たちが登場。すべての人が関心を寄せる"人間"について多種多様な視点から探究していく。

見どころはまず第1話のオープニング。冒頭のタイトルコールでハプニングが。スタッフに「BTSも人間なんですね」とツッコまれると「僕、めっちゃ人間です」と人懐っこく返す場面もあり、親しみやすく飾らない人柄を覗かせている。

その後は、ひと回りも二回りも年上の共演者(知識人)を前にMCとして立派に番組を進行。盛り上がりすぎて収録時間が長くなっても、一人ひとりの話に熱心に耳を傾けながら自身の豊富な知識から質問を投げかけ、話が脱線すると絶妙なタイミングで戻す...そんな調整役の手腕も見事だ。

そんな中、RMの幼い頃の夢が天文学者だった話や、BTSの曲には"宇宙"をテーマにした様々な曲があり、自身のソロ曲「moonchild」などがNASAで流れたことがあるというエピソードも披露。BTSの世界的な成功の要因を聞かれる場面では、彼らしい説得力あふれる言葉で説明し、さらには「練習生になると決めた高校生から学校での勉学を止めたため、知識欲に飢えている」と率直な言葉で本音を明かす場面も。これまであまり語られることのなかった貴重なエピソードも多く、意外な素顔に驚かされることだろう。

誰からも好感を持たれる謙虚さと地頭の良さで、各分野のエキスパート相手にスマートなトークで渡り合うRM。自らを「学びを欲する人間」と称すその博学ぶり、そして28歳の青年としてのストレートな考えや思いが、ナチュラルなおしゃべりの中で露わになる。教養番組だけに派手な演出はないが、"脳セク"よりもある意味セクシーなRMの豊かな知性に触れて欲しい。

文＝川倉由起子

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