上川隆也演じる"風変わり刑事"健在!遺留品に込められた被害者の思いに心打たれる「遺留捜査(2022)」
2023.8.19(土)
2011年、主人公の刑事・糸村聡役に上川隆也を据えてスタートした刑事ドラマ「遺留捜査」シリーズ。事件を解決するだけでなく、現場に残された遺留品を徹底的に調査し、殺人事件の被害者の心情や周囲の人への思いを解き明かしていくことを前面に出し、好評を博している。
物語の終盤、「3分でいいんです。僕に時間をいただけませんか」というセリフの後に、もはや何も語ることのできない被害者に代わってその心情を糸村が明らかにしていく場面は、どの話でも胸を打たれる。また、空気を読まずに遺留品の真実を追い続ける糸村の変人ぶりや、名コンビと言える科捜研の村木繁(甲本雅裕)との掛け合いなどコメディ要素も多く、気楽に見られるところも人気の秘密だろう。
(C)テレビ朝日・東映
2011年に放送された第1シーズン以降、本編は第7シーズンまで、単発のスペシャル番組は10本制作されている。ここでは2022年に放送された第7シーズンを紹介していこう。
第6シーズンに続き、舞台となるのは京都。糸村は京都府警捜査一課・特別捜査対策室に所属し、室長代理の佐倉路花(戸田恵子)、常にバディを組まされる神崎莉緒(栗山千明)らと共に難事件に挑む。
糸村の変わり者っぷりは健在で、例えば第1話では、事件が起こった山の中までいつもの移動手段である自転車で来たという。しかし、初動捜査では持ち前の鋭い観察眼を発揮し、被害者となった防災関連企業の社長の男性が2つのホイッスルを持っていることを発見する。1つは救助を呼ぶためのレスキューホイッスル、もう1つは汚れも見える古いホイッスル。糸村は古いホイッスルを手にし、過ぎ去った時間の向こうにある答えを探るような、真剣な眼差しを見せる。
(C)テレビ朝日・東映
神崎が関係者から話を聞いている最中に割り込み、遺留品の写真を見せて怒られたり、遺留品を調べるために神崎を置き去りにして単独行動したり...糸村は空気を読まず、常にマイペースで遺留品の調査を進める。それでもどこか憎めないのは、上川の持つ人の良さそうな雰囲気と、事件に真摯に取り組む糸村を丁寧に演じる上川の演技力のおかげとも言えるだろう。
第2話でわさび入りのキャラメルを食べた時のユニークな表情の変化や、事件が連続殺人事件へ発展した時の緊迫した表情など、上川は要所で印象的な演技を見せ、物語に引き込んでくれる。
(C)テレビ朝日・東映
被害者の思いを明らかにする各話のクライマックスでは、上川は被害者の遺族や、被害者が大切に思っていた人に包み込むような笑顔を向け、諭すような優しげな声で自分の推測を語っていく。本シリーズのこの見せ場が常に心に響くシーンとなるのも、上川が持つ独特の空気と力量があってこそだろう。
第7シーズンでは第1話のホイッスルの他に、第2話のキャラメル、第3話のお菓子のおまけのキャラクターカード、第5話の加工されたプラスチック片など、事件とは何の関係もなさそうな、さまざまな遺留品が登場する。糸村はそれらの遺留品からどんな真実にたどり着くのか。被害者が伝えられずにいた思いを明らかにできるのか。
同シーズンには、「これが最後のメッセージ」とのキャッチコピーが付けられている。糸村がどんなメッセージを語るのかにも注目して、最終回のラストまで、"風変わり刑事"の活躍を上川の好演に注目して楽しんでほしい。
文=堀慎二郎
放送情報
遺留捜査(2022)
放送日時:2023年9月8日(金)8:00~※毎週(金)、3話連続放送
チャンネル:テレ朝チャンネル1
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
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