藤井聡太が史上初の八冠を達成するか、永瀬拓矢が3人目の名誉王座となるか。注目の王座戦五番勝負の展望はいかに!
2023.8.12(土)

将棋界にある8つのタイトルのうち、竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖を手にしている藤井聡太竜王・名人。今回、残る唯一のタイトルである王座にも初挑戦を決めた。迎え撃つのは4連覇中の永瀬拓矢王座。今期の王座戦五番勝負は、互いに大きな記録の懸かった重要なシリーズとなった。
タイトル戦を戦いながらも8割を超える勝率で防衛、奪取を続ける藤井の強さは、あらためて語るまでもないだろう。タイトル戦番勝負無敗で、ついに羽生善治九段以来の七冠(当時のタイトルは7つ)まで辿り着いた。現在は七冠の他に、昨年度に出場できる一般棋戦4つをすべて優勝した状態で、驚異の完全制覇が懸かっている。今期の王座戦では2回戦の村田顕弘六段戦、挑戦者決定戦の豊島将之九段戦は最終盤まで苦しむ大熱戦だったが、からくも一分将棋の競り合いを制した。
永瀬も相変わらずの強さを見せている。今年も叡王戦、棋聖戦、竜王戦で挑戦者決定戦に進出するなど、安定感は抜群だ。王座は唯一のタイトルであり、5連覇を狙う今期には永世称号(名誉王座)も懸かっている。永世称号の資格を持つ棋士はこれまで10人しかおらず(最速でも5期、5年掛かるため藤井は来年以降)、歴史に名を残す超一流棋士の証明でもある。名誉王座は5連覇または通算10期であり、今期失冠すると一気に遠のいてしまう。永瀬から見ても非常に大きな意味を持つシリーズとなっている。

⒞囲碁・将棋チャンネル
過去の対戦成績は藤井から見て11勝5敗。タイトル戦で顔を合わせるのは2回目で、前期の棋聖戦五番勝負で藤井に永瀬が挑戦して、藤井が3勝1敗で防衛を果たしている。その時の開幕局ではいきなり千日手2回の珍事が起きたことも記憶に新しい。その将棋はペースをつかんだ永瀬が勝ったが、藤井が第2局以降は踏ん張った。
戦型は相居飛車の最新形が予想されるが、永瀬は作戦家でもあり、藤井と練習将棋をする仲で手の内も知り尽くしている。虎の子のタイトルを死守するために、意表の作戦を用意してくる可能性もありそうだ。事実、四間飛車や三間飛車穴熊を藤井相手に使ったこともある。
藤井の作戦は先手でも後手でも飛車先を突いて居飛車の真っ向勝負と決まっているため、戦型は永瀬次第と言えるだろう。藤井対策を練る棋士にとっても、永瀬の作戦選択は注目されることだろう。
五番勝負は8月31日(木)に神奈川県秦野市「元湯 陣屋」にて開幕し、最長で2ヶ月に及ぶ戦いとなる。藤井が奪取して前人未到の八冠か、永瀬が5連覇で名誉王座か、将棋界の歴史に刻まれるシリーズとなること間違いなしだ。
文=渡部壮大
放送情報
第71期 王座戦 挑戦者決定トーナメント 準決勝 藤井聡太竜王・名人 vs 羽生善治九段
放送日時:9月3日(日)14:00~
放送チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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