誕生日を迎え、21歳となった藤井聡太の7月の対局を振り返る!
2023.8.2(水)

7月の対局は5局だったが、すべて佐々木大地七段とのタイトル戦。20歳最後の対局は棋聖戦第4局で、見事に勝って防衛を飾った。来期は早くも永世棋聖がかかるシリーズとなる。
※対局予定棋士の名前の後の()内は藤井から見た過去の対戦成績。
7月3日に第94期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局で佐々木大地七段と対戦。角換わりから佐々木の右玉に対し、新構想での動きを見せていく。佐々木も反撃してくるが、巧みな玉さばきで攻めをかわしきり、最後は大差をつけて投了に追い込んだ。これで五番勝負は2勝1敗に。
7月7、8日に伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦七番勝負第1局で佐々木七段と対戦。佐々木の意表の横歩取りに作戦負けとなるが、辛抱を重ねて少しずつ盛り返していく。全体的に押されていた将棋だったが、終盤戦で流れが傾いてからは一気に突き放し、たちまち投了に追い込んだ。
7月13、14日に王位戦第2局で佐々木七段と対戦。相掛かりから序盤早々に長考の応酬となるが、攻めを逆用してじわじわとリードを奪う。馬の力で盤面を制圧していくと、最後は分かりやすい一手勝ちに持ち込む。これで七番勝負を2連勝。
7月18日に棋聖戦第4局で佐々木七段と対戦。相掛かりから互いに端を攻め合う難解な将棋だったが、藤井が抜け出す。終盤は一瞬佐々木にチャンスが訪れるもののつかめず、最後は藤井が正確に一手勝ちを収めた。これでシリーズを3勝1敗とし、棋聖4連覇を果たした。

7月25、26日に王位戦第3局で佐々木七段と対戦。角換わり腰掛け銀からじわじわとした押し引きの続く戦いとなったが、少しずつ藤井がリードを奪う。相手の勝負手をしのぎ切り、最後は強烈なパンチを浴びせて制する。これで一気に3連勝とし、あと1勝で防衛。第4局は8月15日(火)、16日(水)に行われる。
第71期王座戦は挑戦者決定戦に進出。豊島将之九段(21勝11敗)との挑戦者決定戦は8月4日(金)に行われる予定。
第73回NHK杯将棋トーナメントで藤井は2回戦で出口若武六段(7勝1敗)と対戦する。
第44回将棋日本シリーズJTプロ公式戦、シードの藤井は2回戦で菅井竜也八段(8勝4敗)と対戦する。対局は9月9日(土)の予定。
ABEMAトーナメント2023はリーダーとして澤田真吾七段、齊藤裕也四段を指名。7月15日に放映されたチーム千田(千田翔太七段、西田拓也五段、藤本渚四段)との対戦では藤井は3人全員に勝ち3連勝、チームも5勝3敗で勝利。続く22日に放映されたチーム渡辺(渡辺明名人、佐々木勇気八段、岡部怜央四段)との対戦では藤井は佐々木八段に2勝、チームは5連勝と大勝で決勝トーナメント進出を決めた。決勝トーナメントではチーム斎藤─チーム康光戦の勝者と対戦する。
文=渡部壮大
放送情報
【生放送】第71期 王座戦 挑戦者決定トーナメント 挑戦者決定戦 藤井聡太竜王・名人 vs 豊島将之九段
放送日時:8月4日(金)8:45~
放送チャンネル:囲碁・将棋チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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