日向坂46が全力で戦う姿から受け取るメッセージ
2023.8.1(火)
常に笑顔で、ファンに限らず観る者全てを元気にするアイドルたち。バラエティで見せるお茶目な姿やライブで見せる真剣な表情など、笑顔だけでなく"生き様"を見せることで元気づけてくれる存在だが、彼女たちの悩む姿や苦しむ表情までも切り取り、限界を超えて頑張る姿を見せることで、普段のアイドル活動とは一線を画したエールを与えてくれる作品が、日向坂46ドキュメンタリー映画「希望と絶望」(2022年)だ。
同作品は、日向坂46の活動に密着したドキュメンタリー映画の第2弾で、目標としていた東京ドームライブの発表から、コロナ禍による延期を乗り越え、念願の開催に至るまでの2年間を徹底取材し、グループとメンバーのたどった道のりを伝えている。
アイドルのドキュメンタリー映画といえば、舞台裏で頑張っていた姿を映し出すことで、普段の活動をより輝かせるものだが、同作の日向坂46メンバーの姿は「頑張っていた姿」では論じられないほどの壮絶な"戦い"を繰り広げており、キャプテン・佐々木久美の「この2年間はあまり見てほしくない...」という衝撃的な冒頭の通り、まさに"希望"から"絶望"へと状況が変わっていくさまをありのままに描き出している。
(C)2022映画『希望と絶望』製作委員会
デビューから掲げていた東京ドーム公演決定の発表に大喜びするメンバーたちだったが、新型コロナウイルス感染症の流行により活動が一変してしまう。東京ドーム公演が延期になり、握手会やファンとの交流イベントは中止、レギュラー出演しているバラエティ番組もリモート出演に。
さらに、ライブは全て無観客という事態となる。ファンによる活気や声援がないライブはリハーサルと本番の違いがなく、メンバーたちは心からライブを楽しめなくなっていく。同時に、グループ活動以外のメンバー個人による仕事が増えたことで、慣れないライブや収録をかつてない多忙の中でこなしていく日々。それは、ストレスというかたちで10代、20代の彼女たちを追い込み、体力と気力を奪っていく。そして、メンバーの体調不良による活動休止が相次ぎ、いつも誰かがいない全員がそろわない状態が続く。同志である仲間の異変に気づけなかったことで、さらに追い詰められるという負のスパイラルに陥りながらも、必死に笑顔を振りまく彼女たちの姿には、心を動かされない者がいないだろう。
その姿は「頑張っている」などではなく、「不屈の闘志で限界を超えて戦っている」のだ。ふらふらになりながらカメラの前では懸命にパフォーマンスし、カメラの裏で倒れ込む。その壮絶な姿に、観る者は「自分たちももっとできるのでは」と自問自答させられ、暗に発破を掛けられているような気になる。それは、"背中を押す"や "元気を与える"というレベルを超越した、彼女たちが身をもって伝える叱咤激励だ。
きらびやかな世界の中で輝く笑顔から受け取るものとは違う、この作品でしか受け取れないメンバーからの叱咤激励を受け取ってほしい。
文=原田健
放送情報
日向坂46ドキュメンタリー映画「希望と絶望」
放送日時:2023年8月12日(土)18:00~
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合があります
-

乃木坂46・田村真佑の舞台出演への不安を一掃した久保史緒里からの言葉
提供元:HOMINIS3/6(月) -

下野紘、声出し解禁ライブで観客の声援に感無量!会場みんなで歌う光景に「これが聴きたかった!」
提供元:HOMINIS3/3(金) -

森川智之が大ヒット映画『トップガン マーヴェリック』でトム・クルーズの吹き替えを担当。トム、そして作品への思い入れを語る「『声が良かった』ではなく『トム、格好いいね』といってもらいたい」
提供元:HOMINIS3/2(木) -

AKB48グループ歌唱力No.1は誰の手に?STU48・池田裕楽、AKB48・村山彩希らハイレベルな個人予選を振り返る
提供元:HOMINIS3/1(水) -

楠木ともりの「ニジガク」最後のステージを前田佳織里、大西亜玖璃が涙と笑顔で見送る
提供元:HOMINIS2/27(月)

