上川隆也が演じる刑事のマイペースぶりは健在!甲本雅裕との名コンビぶりも人気の「遺留捜査(2021)」
2023.7.30(日)

2011年に連ドラ第1シーズンが放送され、2022年には第7シーズンが放送された上川隆也主演の人気ドラマ「遺留捜査」シリーズ。テレビ朝日系列「木曜ミステリー」の23年の歴史にも幕が降ろされ、第7シーズン最後の撮影で上川は「京都で描かれる『遺留捜査』の世界に、いつしか愛着を重ねていく自分に気がつきました。本当にありがとうございました」と挨拶。さらなる続編を熱望する視聴者が多いドラマとして、今も愛され続けている。
そんな「遺留捜査」シリーズの中で、2021年に放送されたのが第6シーズンだ。

(c)テレビ朝日・東映
京都府警・特別捜査対策室、通称"特対"に所属している糸村聡(上川)は、つかみどころがなく、何を考えているのかわからない刑事。独自の視点と粘り強さで事件解決に繋がる成果を上げてはいるものの、基本、単独行動でマイペース。トレードマークの斜めがけしたかばんを持ち、愛用の自転車で気がつくと勝手にどこかに行ってしまうため、上司の佐倉路花(戸田恵子)にいつも怒られている。事件現場に残された遺留品の謎を納得がいくまで調べ、その背景にある物語まで推測して紐解いていく。そんな糸村の存在があるからこそ、本作はサスペンスでありながら、人間の業や切なさをも浮き彫りにするヒューマンドラマに仕上がっている。ひょうひょうとしていて、ふんわりした雰囲気の糸村のキャラを含め、視聴者の琴線に触れるポイントが物語の至るところに散りばめられているのだ。
■気になったらとことん追求する糸村の性格が加速

(c)テレビ朝日・東映
関西政財界の大物の遺産の中で最も高額な絵画を巡って、親族間で争いが繰り広げられる初回2時間スペシャル。糸村が目をつけた遺留品は、絵の具入れの中に大事にしまってあったスプーンだった。「なぜ、こんなところにスプーンが?」という疑問から始まるのだが、いつものことながら佐倉や同僚の刑事・神崎莉緒(栗山千明)は興味を示さず、糸村は独自に捜査を進めていくことに...。本シーズンでも、マドラーやお手玉、アロマキャンドルなどさまざまな遺留品が糸村のアンテナに引っかかり、聞き込みなど徹底的に掘り下げて捜査を進めていく。
映画の撮影中に起きた殺人事件の謎に迫っていく第8話では、遺留品のお手玉を自分で分解してしまい、村木を驚かせる。一度気になったら、そのことしか頭にないのではないかと思わせる程の単独行動に出る糸村だが、決めセリフの「3分でいいから、僕に時間をくださいませんか?」と語り出す場面では、糸村が遺留品から事件に関わる人たちの心理まで読みとっていたことがわかる。
■上川と甲本の人気コンビが2人きりで一緒に登山をする回も
京都府警・科学捜査研究室の村木繁(甲本雅裕)と糸村は、本作の人気コンビ。遺留品を持ち込まれ、村木がうまく丸め込まれるやり取りは本作での癒やしポイントだ。
第2話では、糸村がパペット人形を持ってきたことに呆れて村木は鑑定を断るものの、「大丈夫。村木さん、本当は頼れる人だから」と人形に話しかける糸村に根負け。コミカルなやりとりが毎回のように繰り広げられる。

(c)テレビ朝日・東映
本シーズンでは、糸村と村木が2人で登山するシーンから始まるレアな回も。いつもとは違うアウトドアな格好をしている糸村が新鮮だが、中にはなぜかスーツを着ていて、やはり常人ではないと思わせられる。事件がきっかけで知り合った女性に恋心を抱く村木の挙動不審な様子もチャーミングで、基本、平常心を崩さない糸村と村木の絆を感じさせる場面も登場する。
多くの作品に出演し、シリアスな役柄を演じる時には別人のような重厚な演技を見せる上川だが、マイペースな糸村刑事を演じた「遺留捜査」シリーズは俳優人生の代表作と言えるだろう。過去のストーリーも振り返りながら、長年愛され続ける糸村を演じる上川の演技を楽しんでほしい。
文=山本弘子
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