菅田将暉が心に怒りを燻らせる青臭い若者を熱演!浜辺美波との「美しい」シーンも話題を呼んだ「アルキメデスの大戦」
2023.7.23(日)

どんな役柄にも自然に溶け込み、作品ごとにイメージを塗り変えていく俳優・菅田将暉。近年は、2020年代を代表する大ヒット恋愛映画「花束みたいな恋をした」(2021年)をはじめ、沢田研二とのW主演作「キネマの神様」(2021年)や原田美枝子とのW主演作品「百花」(2022年)など印象的な主演作が相次いでいる。昨年放送され高視聴率を記録した連続ドラマの続編となる映画「ミステリと言う勿れ」も9月15日(金)に公開を控えているが、そんな人気・実力ともに兼ね備える菅田が、豪華俳優陣の中で確かな存在感を発揮した映画が「アルキメデスの大戦」(2019年)だ。

(C)2019「アルキメデスの大戦」製作委員会 (C)三田紀房/講談社
本作は「ドラゴン桜」の作者・三田紀房による同名コミックを、壮大なスケールで映画化したミリタリードラマ。天才数学者が戦艦"大和"建造コストの算出に挑むというストーリーで、監督・脚本を「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズで知られる山崎貴が務めた。
時は1933年。欧米との対立を深め、軍拡路線を進める日本では、海軍省が秘密裏に世界最大の戦艦の建造を計画していた。一方で、海軍少将・山本五十六をはじめ「今後の海戦は航空機が主流になる」と主張する航空主兵主義派も存在し、巨砲を備えた戦艦の必要性を訴える大艦巨砲主義派と激しく対立していた。山本は独自に建造費を見積もり、計画の欺瞞を指摘して建造を阻止しようと目論む。そこで、偶然知り合った元帝国大学の数学者・櫂直に、巨大戦艦の本当のコストを算出するように依頼する。
100年に一人の天才と言われる青年数学者・櫂を菅田が演じた。筋金入りの軍隊嫌いで、超のつくほどの変わり者。日本に絶望し国を捨てて、米国に留学しようとしていたが、頭では留学することが最善と分かっていても、祖国や愛する人を見捨てられない...。櫂は戦争を回避すべく巨大戦艦大和建造に必要な本当のコストの算出に挑戦。数学の力で真実を追い求めようと覚悟を決め、難題を前に生き生きと瞳を輝かせる。

(C)2019「アルキメデスの大戦」製作委員会 (C)三田紀房/講談社
心に怒りを燻らせながらも奮闘する、青臭い若者を熱演した菅田。国の未来を憂う軍人・山本を演じた舘ひろしの渋い重厚な演技との対比も印象的だ。また、最初は不満を抱くも次第に櫂の右腕となっていく田中少尉を演じた柄本佑との息の合ったバディ感も物語を盛り上げる。
櫂と心を通わせる令嬢・尾崎鏡子には浜辺美波が起用され、二人の共演シーンも話題を呼んだ。測らずにいられないほどの美しい顔と可憐さ、華奢な風貌に似合わぬ芯の強さを併せ持つ鏡子は、浜辺でなければ務まらなかっただろう。櫂に「数学には世界を変える力がある」と思わせるきっかけとなった重要な存在を好演した。

(C)2019「アルキメデスの大戦」製作委員会 (C)三田紀房/講談社
さらに、冒頭の戦闘シーンも見どころの一つだ。VFX演出の得意な山崎監督らしさ全開で圧倒的な迫力を見せる。また、舘の他にも小日向文世、國村隼、橋爪功、田中泯らが大日本帝国の軍人たちを演じた、巧妙な駆け引きも見逃せない。クライマックスとなる会議では、菅田が実際に数式を解きながら長台詞を披露。ベテラン俳優勢に囲まれながら、圧巻の輝きを放っていた。
文=中川菜都美
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