「Sunny Road」(NCT 127)のカバーも！アーティスト・桜田通が新曲「MIRAI」他、多彩な音楽性を見せつけたデビューツアーのファイナル公演

2023.7.21(金)

5月にポニーキャニオンの新レーベル「Pandrec」からシングル「MIRAI」でアーティストデビューを果たした俳優・桜田通。新曲を引っ提げ、全国4都市のZepp会場を巡ったデビューツアー「Dori Sakurada Debut Tour 2023 "Retrograde Satellite"」も大盛況で、その中から6月29日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で行われたファイナル公演の模様が、7月22日(土)にMUSIC ON! TV（エムオン!）にてテレビ独占初放送される。

ファイナル公演は、「Brand New World」で幕開け。真っ白な衣装でクールに登場した桜田は冒頭から「盛り上がる準備はできてますか!?」とシャウトし、自らもハンドクラップで場内を煽る。続く2曲目は新曲「Moon and Back」で、月の映像をバックに披露したのは伸びのいいハイトーンボイス。早くもオーディエンスを濃厚な世界観で酔わせていく。

「最後まで幸せな時間にしていきましょう！」と呼びかけると、桜田自身も出演したドラマ「クールドジ男子」のエンディングテーマであるNCT 127の「Sunny Road」をカバー。スクリーンには、桜田が演じたキャラクターをはじめとする"愛すべき男子たち"の劇中カットが映し出され、緩やかな雰囲気の歌ともリンクした桜田のパフォーマンスにフロアからも大きなクラップが沸き起こる。

その後は、2018年に開催した「Sakura da Festa 生誕祭Tour～progress forward～」で初披露した「限りある日々」を観客に贈ると、"1秒1秒を大事に"という桜田のストレートな想いが乗るラップとサビの歌詞に多くのファンが胸を掴まれていた。

「僕は今日、自分が楽しむ姿を一番に見せたいと思います。ぶっ飛ぶ準備、できてますか!?」と叫ぶと、空気をガラッと変えてハードなサウンドのブロックへ。「NOISE」や「Seize the Day」など、ステージを駆け回りながらパフォーマンスする桜田の熱量にフロアもどんどん乗せられていく。

衣装チェンジの後はスリリングな雰囲気がクセになる「One Word」、アンダーグラウンドな「FICTION」と続き、自身のターニングポイントとなったデビュー曲「MIRAI」で締めくくったファイナル公演。音楽を通していろんな思いを届けようとする全力かつ真摯なステージが印象的だった。

アンコールではピアノのイントロから始まる「Hero」を優しく歌い上げ、その後、オーディエンスに何度も感謝の言葉を伝えてステージを後にした。ジャンルを横断するメッセージ性の強い楽曲が光った一生に一度のデビューツアー。桜田の今後のアーティスト活動がますます楽しみになる一夜だった。

文＝川倉由起子

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