石原さとみがニセ霊能力をはじめ、いくつもの演じ分けを見せたドラマ「霊能力者 小田霧響子の嘘」
2023.7.1(土)
2010年に放送された「霊能力者 小田霧響子の嘘」は、石原さとみがニセ霊能力(!?)を駆使して、事超常現象の謎に挑むコメディーミステリー。本作で石原演じる主人公の響子は、美貌と自身に満ちた言葉で多くの人を魅了する、カリスマ霊能力者。幽霊、未来予知、ポルターガイストといった超常現象を、霊能力を使って解明していく響子だったが、実はそれはウソ!実際は持ち前の観察眼と推理力、そして地道な情報収集によって真相に迫り、"霊能力"というウソを使って事件を解決しているのだった。テレビなどで活躍する華やかな顔を持つ反面、普段の響子は地味で臆病な女の子。霊能力者というウソをつくことに後ろめたさを感じながらも、従姉妹で芸能事務所社長の飯伏薫(大島優子)に半強制的に仕事をさせられる日々。さらに "霊能捜査課準備室"の刑事・谷口一郎(谷原章介)との出会いも加わり、響子は"霊能力者"としてさらなる謎に立ち向っていくこととなる。
(C)甲斐谷忍/集英社・テレビ朝日・ホリプロ
まず印象的なのは、霊能力者・小田霧響子を演じているときの石原のビジュアル!美しいデコルテを強調するような、白と赤を基調にしたドレス。神秘的で厳かな雰囲気漂うアクセサリーとアップヘアとの相性も抜群で、際立った意志の強い瞳に思わずに引き込まれてしまうほど。額に手を当てて言う「見えました」という決めゼリフも癖になる。
(C)甲斐谷忍/集英社・テレビ朝日・ホリプロ
一方で、ADとして捜査をする普段の響子は超キュート。ニット帽などを使ったカジュアルファッション、ふわふわとした話し方や、ころころと変わる表情、全てが愛らしい。一人二役といっていいほどのギャップを演じ分ける石原はさすがだ。実際のところは、霊能力者を演じる際に降霊術のようなテクニックも使用しているため、一人二役以上と言っても過言ではない。特に驚かされたのは、第8話で見せた、一人白雪姫と七人の小人。W小田霧響子も含めると、合計10役を1話の中で演じ切ったこととなる。可愛くて美しくて、面白い。コメディエンヌとしての石原の実力を存分に感じられるのも、このドラマの見どころの1つだろう。
(C)甲斐谷忍/集英社・テレビ朝日・ホリプロ
コメディーミステリーということで、石原の名演、谷原&大島とのコミカルなやりとりがたっぷりと楽しめる本作だが、意外にもストーリーは毎回ホッコリ&感動の連続。爆笑しながらも、小田霧響子の優しさと温かさに、目頭が熱くなることも多々。石原の魅力はもちろん、徐々に明かされていく彼女の過去も相まって、見れば見るほど小田霧響子というキャラクターが愛おしくなってくる。小田霧響子が吐く"優しい嘘"に、ぜひとも騙されてみてほしい。
文=鳥取えり
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