大スター西城秀樹が映画「おれの行く道」で魅せる演技を超えた自己表現
2023.5.25(木)
郷ひろみ、野口五郎と共に「新御三家」と称され、爆発的な人気を誇った西城秀樹。歌手に俳優にと多方面での活躍を見せ、芸能史に燦然と輝く星としてファンを魅了し続けた。そんな西城は1972年に「恋する季節」で歌手デビューし、1973年には「新御三家」の中では初となるオリコン1位を獲得。1974年にはホームドラマ「寺内貫太郎一家」にレギュラー出演しお茶の間の人気を得て、俳優としての才能も開花させた。
(C)1975 松竹株式会社
西城の魅力といえば、パワフルで情熱的なステージ、セクシーで男性的魅力にあふれた歌声に加え、一見粗野で荒々しく見えるが、その裏にある人に対する優しさ、人間愛などが垣間見えるところではないだろうか。その少年っぽいかわいらしさは、女性ファンの母性本能をくすぐり唯一無二の存在であり続けた要因の一つであろう。そんな彼の魅力が堪能できる作品が映画「おれの行く道」(1975年)だ。
同作品は、大女優・田中絹代と当時大スターの階段を上っていた西城が共演した異色かつ華麗な青春映画で、しっかり者のおばあちゃん(田中)の遺産を巡って、6人の若い孫たちが織り成す笑いあり涙ありのちょっぴりほろ苦い物語。主演を務める西城は、言葉使いや行動は少々荒っぽく、おばあちゃんに憎まれ口をたたきながらも、誰よりも愛していたという爽やかな青年・耕三を演じる。
(C)1975 松竹株式会社
母親の一周忌の法要のため実家のある千葉・成田に帰ってきた耕三は、駅前のパチンコ店でチンピラとけんかし、止めに入った警官を殴ってしまい留置場で一夜を明かすことに。法要に間に合わなかった耕三は兄姉たちから非難され、北海道から出てきていた祖母・キクにも小言を言われてしまう。耕三が「うるせえなクソばばあ。養老院へでも行きゃあいいじゃねえか」と暴言を吐くのに対し、兄姉たちはキクが何億という大金を持っているため、特別に手厚く接待する。そんな中、キクは老人ホームに多額の寄付をしており大金は持っていないことが判明。すると兄姉たちは手のひらを返したようにキクを邪魔物扱いし始める。
(C)1975 松竹株式会社
西城は、野蛮で荒々しく粗野でありながら、一本気で真っ直ぐな青年として耕三を表現。キクと会うたびに悪態をつくのだが、本気で言っておらず言葉の裏にある愛情を漂わせた言い回しで発言することで、他の兄姉とは違ったキャラクターとして作り上げている。その演技はとても自然で、西城自身との親和性の高さが感じられる。照れ隠しでつい暴言を吐いてしまうが、その乱暴な言い回しが逆に清々しさを感じさせ、相手に対する深い愛情を逆説的に表している。おそらく西城は耕三という人物をゼロから作り上げるのではなく、一度自分の中に落とし込んだ上で"西城が演じる耕三"として演じることで、自然な演技を実現しているのだろう。だからこそ、役に血を通わせることができ、大女優田中絹代と同等に芝居で渡りあうことができている。これは演技を超えた自己表現とも言え、「映画内で西城秀樹を楽しむことができる」という特別な楽しみ方を提供してくれる。映画を楽しみながら大スター西城秀樹の魅力を存分に堪能してほしい。
文=原田健
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