鈴木伸之と犬飼貴丈が偽りの恋人関係に！？2人のほのぼのとしたシーンにも注目のドラマ「ケイ×ヤク―あぶない相棒―」

2023.5.22(月)

鈴木伸之と犬飼貴丈のタッグで送る連続ドラマ「ケイ×ヤク―あぶない相棒―」。鈴木演じる容姿端麗ながら、バカがつくほどの真面目で恋愛経験もゼロという警視庁公安部の捜査官国下一狼と、犬飼演じる刹那的に生きるミステリアスなヤクザの若頭。職業も性格も正反対の２人が周囲に協力関係を隠すために偽りの"恋人契約"を結び、未解決失踪事件の謎に挑む"あぶないサスペンス"として話題になった。

物語の鍵となるのは、３年前に未解決のまま捜査が終了した失踪事件、通称「ジョーカー事案」。捜査再開を訴え続けていた一狼だったが、公安部長の田口(徳井義実)から、指定暴力団「峰上組」の若頭・獅郎の内偵と監視を命じられる。最初は任務に疑問を感じていた一狼だったが、任務の過程で獅郎も失踪事件の真相を探っていることを知り、共に捜査をすることに。この２人の秘密捜査が、次第に国家を揺るがす事件へと発展していく。そんな、公安捜査官×ヤクザという"禁断のバディ"が繰り広げる、重厚かつスリリングなストーリーから目が話せない。

第1話では、一狼が獅郎に近付くべく、獅郎が経営するサロンで行われているという闇のファイトクラブに潜入。一狼が鍛え上げられた肉体美を披露しながら、繰り広げる生々しい戦いに引き込まれた。劇中で獅郎から「ぐちゃぐちゃしたもん抱え込んでる」と指摘された通り、複雑な過去を持つ一狼を、痛々しいほど真っ直ぐに演じる鈴木。特に印象的なのは、目の演技。心に闇を抱えながらも事件解決を胸に誓う、意志の強い瞳が全編通して印象的に映る。鈴木の強い瞳が全編通して印象的に映った。

一方の獅郎は、腕っ節の強さを見せつけるバイオレンスなシーンはもちろん、現役総理大臣の愛人だということを匂わせる艶っぽいシーンも。そして明らかになる本当の姿と、目的。対峙する相手によって変化する表情はさすがで、犬飼のミステリアスな魅力が全開だ。

そんな２人が生み出す化学反応に期待は膨らむばかりだ。一狼の潜入に気付いた獅郎とのヒリヒリするやりとり、2人が共闘を誓い一本のマッチで煙草に火を付けるシーンもとてもキレイで、思わず見とれてしまうほど。映画のような映像美と丁寧な演出も相まって、とにかく画面が美しい。本当に画になる２人だ。

物語が進むにつれて、一狼と獅郎の生い立ちや思いが明らかになっていく。それに伴ってどんどん縮んでいく２人の距離。一狼が甘党で不健康な生活を送る獅郎を「もう少し健康に気を使った方がいい」と叱ったり、２人でケーキを作りながら誕生日祝いをしたりと、絆を深めていく２人のほのぼのシーンにホッコリさせられることも多々。しかし、無情にも物語は過酷な展開へ。「ジョーカー事件」の犯人とおぼしき人物が獅郎を拉致。さらに、一狼の過去の事件に、権力者たちの思惑...幾重にも重なった事件が２人を追いつめていく。

スピィーディーながら骨太なストーリーと、魅惑的なキャラクター。一度見たら、正反対ながら息ピッタリの鈴木＆犬飼演じる"禁断のバディ"の虜になること間違いなしだ。

文＝鳥取えり

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