中国の伝説的BLでブレイクしたティミー・シュー、国内で反響を呼んだ年上の女教師との「背徳愛」とは？

2023.5.14(日)

中国の伝説的BLドラマ「ハイロイン～上瘾～」(2016年)をきっかけにブレイクし、日本でも人気を急上昇させている中国の若手スター、ティミー・シュー。美しく端正なビジュアルは宮廷ラブ史劇との相性も抜群で、「陳情令」(2019年)の監督とタッグを組んだ「風起花抄～宮廷に咲く琉璃色の恋～」(2020年)など、多彩なジャンルで大ヒットを連発させている。

そんな彼が、「キングコング：髑髏島の巨神」(2017年)や「パシフィック・リム：アップライジング」(2018年)といったハリウッド作品への出演でも知られる国際派女優ジン・ティエンと共演した主演ドラマ「流光城市～ある一族の秘密」(2022年)が、5月16日(火)より女性チャンネル♪LaLa TVにてテレビ初放送される。

「ハイロイン～上瘾～」では、ホワン・ジンユーと共に男子高校生同士の恋愛を瑞々しく演じたティミー・シュー。中国で配信された当時、WEBドラマの1日のアクセス数新記録を叩き出し、あまりの過熱ぶりに中国当局によって配信停止されるという"伝説"も作り出した。"ヘロイン"を意味するタイトル通り、中毒性に満ちたこの作品で、彼は一躍スターダムを駆け上った。

その後も、「恋愛できない僕のカノジョ」(2018年)や「シークレット・ハウス～恋の相手はトップスター！？～」(2020年)といったラブコメ作品で順調にキャリアアップ。現在28歳ながら中国を代表する若手イケメンとして熱視線を集めている存在だ。

作品ごとに新たな表情を見せてきたティミー・シューだが、20世紀初頭の上海を舞台にしたラブサスペンス「流光城市～ある一族の秘密」では、またガラリとイメージチェンジ。ジン・ティエン演じる年上の女性教師との禁断の恋に溺れる御曹司を演じ、"背徳感"たっぷりの愛憎模様を繰り広げる。

上海随一の富豪・容家に家庭教師としてやってきた美しき才女・馮世真(フォン・シージェン／ジン・ティエン)。実は彼女には、容家の主人・定坤(シン・ジアドン)が手を染める悪事のせいで全てを失ったという過去があった。悪事の証拠を掴み"復讐"を果たすため容家に入り込んだ馮世真は、その足掛かりとして奔放な御曹司・嘉上(ジアシャン／ティミー・シュー)を手なずけようとする。因縁が引き合わせた才女と御曹司...やがて2人は愛してはいけない相手に特別な感情を抱き始める。

もともと品の良さを漂わせるルックスのティミー・シューだけに、クラシカルな三つ揃えのスーツをまとった姿は見惚れる美しさ。御曹司ながら鋭いところのある嘉上は、自分に対し親切すぎる馮世真に対して違和感を抱きながらも、美しい彼女に魅了されていく。

一方、復讐のために嘉上に近づいた馮世真もまた、そんな嘉上に特別な想いを抱き始める。唇が触れ合いそうな至近距離で馮世真が嘉上のシャツの襟を直したり、勉強を教える場面など、2人の胸の高鳴りが聞こえてきそうなシーンも印象的だ。

禁じられた恋にのめり込む才女と御曹司。そんな背徳感に満ちた2人のロマンスに、中国では沼落ちする視聴者が続出。配信されるやいなや瞬く間に再生回数が約14億回を記録する反響ぶりを見せた。

20世紀初頭の上海を忠実に再現した街並みや邸宅の内装、登場人物たちのレトロ感ある衣装や小道具も作品の世界観を引き立てている同作。スター女優のジン・ティエンが「半妖の司籐（スー・トン）姫 ～運命に導かれた愛～」でも絶賛された妖艶なチャイナ・ドレス姿を披露しているのも見逃せない。

多彩な魅力に溢れたティミー・シューの出演作の中でも、不思議な高揚感をもたらす「流光城市～ある一族の秘密」の世界観。その新たな代表作として、ぜひチェックしておきたい1作だ。

文＝酒寄美智子

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