清原果耶の変貌ぶりを刮目せよ!切り替わりの瞬間から見る底知れぬ演技力
2023.5.8(月)

本格的に芸能活動を開始した2015年からNHK連続テレビ小説「あさが来た」にレギュラー出演し、ドラマ初主演を務めた「透明なゆりかご」ではコンフィデンスアワード・ドラマ賞7月期新人賞、年間大賞新人賞及び東京ドラマアウォード2019主演女優賞を受賞、その後も着実に女優としての歩みを続けている清原果耶。2021年には映画「護られなかった者たちへ」で第45回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞に輝くなど、その演技力は折り紙つきだ。そんな彼女の底知れぬ演技力に触れられる作品が2022年に放送されたドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」だろう。

(C)相沢沙呼/講談社(C)NTV
同ドラマは、第20回本格ミステリ大賞を受賞するなどミステリランキング5冠を獲得した相沢沙呼のベストセラー小説をドラマ化したもので、犯人が視える能力を持つ霊媒師・城塚翡翠と、論理的な思考を持ち、警察からも一目置かれる推理作家・香月史郎が、数々の事件解決に挑む新感覚ミステリ。第1話から第3話は1話完結、第4話と第5話は連作となっており、最終回となる第5話では裏切りに次ぐ裏切りによる大どんでん返しの展開を見せる。清原は、霊が視える能力を持つ翠眼の女性・城塚翡翠を熱演した。

(C)相沢沙呼/講談社(C)NTV
翡翠は世間知らずのお嬢様で、普段は上品で可愛らしいキャラクターなのだが、事件の真相を探るために行う降霊では、被害者の魂をその身に降ろすため別人となる。その瞬間の"切り替え"が凄い!見た目は変わらない中で霊が降りた瞬間を芝居で表わすためには、切り替わる瞬間はとても大事なポイントとなるのだが、清原は翡翠の雰囲気からガラリと変えて、降ろした被害者を表現。特筆すべきは、別の役者が演じた生前の被害者の雰囲気をしっかりと纏っているところだ。この部分に違和感が生じると作品としての説得力が欠けてしまうのだが、清原はしっかりと演じ切っており、視聴者を作品の世界に没入させてくれる。
さらに、降霊シーンを上回る"切り替え"で視聴者を楽しませてくれるのが、最終話で翡翠がかつてないピンチに陥るシーンだ。クライマックスのネタバレになってしまうため明言は避けるが、「すべてが、伏線。」と謳われている第5話の肝となる部分を清原の演技が担っており、その芝居は「圧巻」の一言に尽きる。観る者すべてが清原の演技に騙されることだろう。清原の演技の"切り替え"の前と後のギャップの大きさを楽しみつつ、さまざまな伏線が回収されていくストーリー展開の気持ちよさを感じてほしい。

(C)相沢沙呼/講談社(C)NTV
加えて、翡翠のアシスタント・真を演じる小芝風花の"切り替え"も必見。こちらもクライマックス後に現れる変化であるため詳細は語れないが、清原に勝るとも劣らない"切り替え"を披露しており、作品を最後まで見届けると新進女優2人の演技力の深みを感じられるはずだ。
文=原田健
-
遠藤憲一、映画「スオミの話をしよう」共演の長澤まさみとは「最初はうまく会話できず...」
提供元:HOMINIS9/6(金) -
一途な佐藤健の献身ぶりも...「べらぼう」の妖艶な遊女役から一変、小芝風花のヒロイン力が際立つ「私の夫と結婚して」
提供元:HOMINIS6/26(木) -
伊藤英明、内野聖陽が兄弟役を演じ、対照的な演技を見せた映画「252 生存者あり」
提供元:HOMINIS6/26(木) -
前星組トップコンビ・紅ゆずる&綺咲愛里をはじめ、礼真琴、七海ひろきらの演技に注目の宝塚歌劇「霧深きエルベのほとり」('19年星組・東京・千秋楽)
提供元:HOMINIS6/26(木) -
成田凌が、歪みきった殺人鬼の心の温度や心情の変化まで伝える!映画「スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム」
提供元:HOMINIS6/25(水)