三浦春馬が誠実さゆえのパワーを持つ青年を演じた「アイネクライネナハトムジーク」は男女の出会いがテーマ!
2023.5.8(月)
三浦春馬が主演し、2019年に公開された映画「アイネクライネナハトムジーク」は、ミステリー小説家の伊坂幸太郎が初めて書いた同名の恋愛小説を基にしている。伊坂が仙台市在住ということは有名だが、この小説も仙台が舞台。「愛はなんだ」の今泉力哉監督が演出した映画もオール仙台ロケで撮影された。
(C)2019「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会
物語のテーマは男女の「出会い」。ごく普通の青年・佐藤(三浦春馬)は、マーケティングリサーチの会社で真面目に働いているが、恋人はいない。そんなとき、佐藤の大学時代の友人で、いち早く同級生たちのマドンナと"できちゃった結婚"をした一馬(矢本悠馬)が佐藤を煽るセリフが良い。
「『出会いがない』って理由が一番嫌いなんだよ、何だよ、出会いって」
「外見がよくて性格もお前好みで年齢もそこそこ、しかもなぜか彼氏がいない女が自分の眼の前に現れてこねぇか。そういうことだろ?」
「出会い系って堂々と名乗ってる出会い系サイトですら、めったに出会えねぇんだぞ」
その後、佐藤は会社の業務で仙台駅前のロータリーでアンケートを取っていたときに、失業中の女性・紗季(多部未華子)と出会う。そして、一馬夫妻やその娘、ボクシングチャンピオンとその妻がリンクし、それぞれの不幸ではないが思うようにもならない人生が描かれる。彼と彼女が出会ったのは偶然なのか。そして、結婚したのは幸運だったのか不運だったのか。ときどき自分の選択に自信がなくなって心が揺らいでしまう人間心理を丁寧に描き出す。
(C)2019「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会
三浦春馬は、繊細で気持ちが優しい佐藤を自然体で演じている。会社の上司にも同級生の幼い子に対してもフラットな態度で温かく接する佐藤。通りすがりにいじめの現場を見ても見過ごせずに、いじめられていた子を救い出す。そんな彼のちょっとしたおせっかいが、それまで繋がっていなかった人と人を結びつけ、ささやかな奇跡を起こしていく。善良で誠実であるがゆえのパワーを持った佐藤に、優しい人柄で知られた三浦はぴったりだ。
佐藤は不器用でちょっと鈍感なところがあり、紗季にも「付き合って10年になるから」という理由で結婚の話を切り出す。当然、紗季は困惑。一緒に住んでいるアパートを出ていってしまう。多部未華子は、主張は強くないが芯は強い紗季を等身大の演技で体現している。
群像劇だけに多彩なキャストが出演。一馬夫妻の娘・美緒(恒松祐里)と高校で同級生になる和人を「美しい彼」の萩原利久が演じているのにも注目だ。
文=小田慶子
放送情報
アイネクライネナハトムジーク
放送日時:2023年5月5日(木)18:45~ほか
放送チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります
-

ジェシー(SixTONES)版の「ビートルジュース」も好評!オリジナルキャストの再集結や「ウェンズデー」のジェナ・オルテガの参戦が反響を呼んだ「35年後」の世界観
提供元:HOMINIS6/10(火) -

瀬戸康史、長澤まさみの"俳優"としての印象は?映画「ドールハウス」インタビュー
提供元:HOMINIS6/9(月) -

千尋役の中沢元紀に集まる熱い視線!朝ドラ「あんぱん」で河合優実、高橋文哉らが体現する若者たちの青春模様
提供元:HOMINIS6/9(月) -

生田絵梨花が松本清張『天城越え』で見せた俳優としての覚悟「遊女ハナの運命が変わる場面は『すっぴん』で演じたかった」
提供元:HOMINIS6/9(月) -

「できない自分を鏡で見続けている感覚が悔しかった」俳優・小関裕太が30代を前に思うこと
提供元:HOMINIS6/8(日)

