妻夫木聡と深津絵里の体当たり演技が圧巻!孤独な魂を抱えた男女の出会いと逃避行の行き先
2023.5.7(日)
国内外で話題を呼んだ映画「ある男」で第46回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞し、日曜劇場「Get Ready!」では、ダークヒーローを演じてさらなる新境地を開いた妻夫木聡。そして、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」のヒロインとしてお茶の間に笑顔と涙を届け、新海誠監督作「すずめの戸締まり」では見事な声の演技を披露した深津絵里。年齢を重ねるごとに一層魅力を増している二人は、「彼らが出ている作品ならば観てみたい!」と感じさせてくれるような俳優だ。
そんな二人の凄みをたっぷりと味わえるのが、2010年公開の映画「悪人」。妻夫木と深津が、孤独な魂を抱えた男女の出会いと、逃避行の行き先を体当たりの演技で表現し、一瞬たりとも目が離せない作品として完成している。
(C)2010「悪人」製作委員会
朝日新聞で連載され、後にベストセラーとなった吉田修一の同名小説を映画化した本作。「フラガール」や「怒り」、「流浪の月」など、現代社会を映し出すメッセージ性と、力強いドラマ性を兼ね備えた作品を撮り続けている李相日監督のもと、妻夫木や深津をはじめ、岡田将生、満島ひかりら若手・中堅から、樹木希林、柄本明らベテランまで充実した顔ぶれのキャストが集結している。
主人公となるのは、長崎の漁村に住む土木作業員の青年・祐一(妻夫木)。かつて出会い系サイトで知り合った福岡の保険外交員・佳乃(満島)と再会するが、言い争いになった結果、彼女を殺してしまう。そんな時、やはり出会い系サイトを通じて祐一とメールのやり取りをした佐賀の独身女性・光代(深津)からメールが届き、出会いを果たした彼らは、刹那的な愛に身を焦がしていく。
(C)2010「悪人」製作委員会
祐一の犯行が明かされていく過程は、骨太な社会派犯罪ミステリーとしての見応えもたっぷり。なぜ彼が出会い系サイトで出会った女性を手にかけてしまったのか...。そして彼の犯罪をめぐり、被害者家族、加害者家族がどのような人生を辿っていくのかなど、さまざまな視点から事件が紐解かれていくことで、観客は「一体、誰がいい人で、誰が悪人なのか」という疑問を突きつけられていく。
妻夫木は、暗い瞳や佇まいで、やるせない怒りや悲しみを抱えて生きてきた祐一の心情を表現。深津も、真面目に生きながらも、仕事をして家に帰るだけの日々に虚しさを感じている光代を説得力と共に演じている。祐一と光代に共通しているのは、底まで沈んでいくような孤独を感じている点だ。
そんな二人がやっと気持ちを分かち合える相手に出会えたものの、不幸なことにすでに祐一は犯罪者になってしまっている。行き止まりしか見えない、絶望的な逃避行へと走り出した二人だが、彼らの戸惑い、せつなさ、愛情、喜びなど、複雑な感情を体現した妻夫木と深津の熱演は圧巻だ。究極の愛を提示するようなクライマックスは、名シーンとして心に刻んでいる人も多いのではないだろうか。
(C)2010「悪人」製作委員会
また愛娘を亡くした父親を演じた柄本、孫が犯罪者となってしまった女性を演じた樹木、等身大の女性像に残酷さをにじませた満島、浅ましい大学生として"嫌な奴"感を振りまいた岡田など、どこまでも素晴らしい役者が顔を揃えている。忘れられない1本となる、重厚な人間ドラマだ。
文=成田おり枝
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