A.B.C-Z・塚田僚一が激熱スポーツマンを演じ、当時ジャニーズJr.のSnow Manのメンバーも出演した映画「ラスト・ホールド!」
2023.5.3(水)

2018年に公開された映画「ラスト・ホールド!」は、アイドルグループA.B.C-Zの塚田僚一が映画初主演を務め、廃部寸前のボルダリング部を舞台に描く青春群像劇だ。塚田といえば、ジャニーズ事務所屈指の体力自慢として知られ、小学生時代には本格的に体操を習っていた経験を生かし、A.B.C-Zの公演ではアクロバットコーディネーターを担当。近年ではボディビルの大会での入賞歴もある。また、TBSの人気番組「SASUKE」にジャニーズ所属タレントとして初出場を果たしたのも塚田である。

本作は、そんな塚田の運動能力が存分に生かされた作品だ。ストーリーは、「取手坂大学」4年生の岡島健太郎(塚田)が、部員1名だけになってしまったボルダリング部の存続に頭を悩ませる場面から始まる。廃部を回避するため、なんとか6人の新入生を勧誘することに成功するものの、集まった6人は1人をのぞいてボルダリング初心者で、ゲームオタクやダンス好きなどひとクセのある者ばかりだった。失敗を繰り返しながらも次第にボルダリングの楽しさに目覚めていく新入部員たちは、それぞれが自分と向き合い、部員同士の絆も芽生えていく。しかし、彼らが目指していたインカレ団体戦が目の前に迫る中、ある事件が起こってしまう。
新入部員を演じるのは、ジャニーズ事務所の後輩グループSnow Man(当時ジャニーズJr.)の岩本照、深澤辰哉、渡辺翔太、宮舘涼太、佐久間大介、阿部亮平の6人。ちなみに、岩本も同グループきってのスポーツマンで筋肉自慢。塚田と共に「SASUKE」の常連となって、ジャニーズを代表する体力自慢として知られている。
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ボルダリングはスポーツクライミングの種目の1つで、東京2020オリンピックの追加競技としてスポーツクライミングが正式に採用されたことで、注目を集めたが、五輪開催前には一般的には馴染みのあるスポーツとは言えなかった。塚田たち出演者は、3カ月にわたって猛特訓を受けて撮影に臨んだというが、その甲斐あってクライミングのシーンの迫力は素晴らしい。塚田演じる岡島はまさに熱血スポーツマンで、クライミングに青春のすべてを賭ける男。塚田は文字通りに体当たりで精一杯演じており、素直な演技に好感が持てる。岩本演じる河口亮二は唯一の競技経験者で、プライドが高い一匹狼的なひとクセある人物として描かれているが、岩本の肉体美とクールな容貌ははまり役だった。また、新井武蔵(深澤)は津軽弁を話す自然派男子。桃田渉(渡辺)は失恋中で短気な性格。高井戸仁太(宮舘)は「見せ筋肉」を持つ元ドラマー。桑本由人(佐久間)はダンス好きなネアカ学生。中道学(阿部)は潔癖症のゲーマーという設定。なんとなくSnow Manメンバーの個性を生かしたように思わせる役どころが面白い。
共演者には、ライバル大学のコーチ・大島を演じる勝村政信、取手坂大学ボルダリング部のOB・田原役で劇団「ヨーロッパ企画」の永野宗典らが出演。ボルダリングの世界王者である楢﨑智亜も特別出演している。
ファン必見の映画「ラスト・ホールド!」が日本映画専門チャンネルで5月11日(木)に放送される。ボルダリングというスポーツを題材にした映画という点でも貴重な作品であり、落ちこぼれ学生たちの笑いと胸アツの青春物語としても一見の価値ある映画といえる。特に最近メディアに引っ張りだこで、活躍が目覚ましいSnow Manのファンにとっては、ブレイク前の彼らの姿が見られる点で楽しめるかもしれない。そして、主演の塚田にとっては記念すべき映画初主演作であり、大きな一歩を記した作品になったはず。主題歌「Future Light」を担当するのは、もちろんA.B.C-Zだ。彼らのファンにも改めて見てほしいが、特にファンでない人にとっても大いに楽しめる一作となっている。
文=渡辺敏樹
放送情報
ラスト・ホールド!
放送日時:2023年5月11日(木)20:00~ほか
放送チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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