女優・上白石萌歌としての演技における表現力とは一線を画したアーティスト・adieuとしての表現力
2023.2.10(金)

2011年に第7回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリに輝き、以降、数々のドラマや映画、舞台などで活躍する女優・上白石萌歌。繊細かつ大胆な演技が彼女の大きな魅力だが、その演技力と双璧を成す才が歌唱力だ。2017年に映画『ナラタージュ』の主題歌を"都内高校に通う17才の女子高校生"と「adieu」名義で素性を隠して発表し、「時を止める歌声」として大きな話題に。そんな歌唱力を生かした「adieu」としての音楽活動では、芝居とは違ったアーティストとしての唯一無二の表現力を堪能することができる。本格的な音楽活動を開始して4年目となる2022年には3rdミニアルバム『adieu 3』をリリースし、初のツアー「adieu TOUR 2022 -coucou-」を行った。
ツアー初日となる9月24日に東京・LINE CUBE SHIBUYAで行われた公演では、「穴空きの空」からスタート。生バンドの音に乗せた「時を止める歌声」に観客は一瞬にして虜に。続いて、「灯台より」を披露した後、「皆さんこんばんは、adieuです!立ちたい人は立ってください。座ったままがいい人は座ったままで大丈夫です。楽しもう!」と語り「旅立ち」を歌唱。
「花は揺れる」「強がり」「天気」では、透き通るような伸びやかな歌声で観客を魅了。圧巻の表現力で聴衆を惹きつける。切ない曲では切ない目で、明るい曲では楽しげな表情で、まさに"歌を通して伝える"という1つの表現を通して楽しませてくれる。
「ダリア」「愛って」では、スツールに腰掛け、アコースティックギターの音色に合わせてしっとりと歌い上げる。それまでとは違った雰囲気で緩やかな空気感を演出し観客を飽きさせない。
そんな中、「シンクロナイズ」では、激しめの曲調に合わせて声の強さも増し、観客を巻き込んだパフォーマンスを披露。優しく心に染みわたるような表現とは一線を画した力強さをはらんだ表現も見せた。
そして、「次で最後の曲となります。みんなでこの瞬間を噛み締めましょう」とコメントし、ラストの「ひかりのはなし」を歌い上げ、両手で大きく手を振りながら笑顔で「ありがとう! またね」と言ってステージを後にした。
女優・上白石萌歌の芝居に魅了されたことがある方は、是非ともアーティスト・adieuの魅力にも触れてみてほしい。

文=原田健
放送情報
M-ON! LIVE adieu 「adieu TOUR 2022 -coucou-」
放送日時:2023年2月12日(日)0:00~
チャンネル:MUSIC ON! TV(エムオン!)
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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