長谷川博己と綾瀬はるかがそれぞれの魅力を活かした人間性を表現した映画「はい、泳げません」
2023.4.28(金)
長谷川博己と綾瀬はるかがW主演を務めた「はい、泳げません」(2022年)が5月3日(水・祝)にWOWOWシネマにて放送される。綾瀬主演の2013年NHK大河ドラマ「八重の桜」では夫婦として共演した2人だが、映画での共演は本作が初めてとなる。
(C)2022「はい、泳げません」製作委員会
本作は、2020年代を代表する大ヒット恋愛映画「花束みたいな恋をした」(2021年)の製作プロダクション・リトルモアが手掛けた感動作。ノンフィクション作家・髙橋秀実の同名エッセーを原作に、映画「舟を編む」(2013年)で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した渡辺謙作が大胆にアレンジを加えて脚本化し、監督も務めた。泳げない男と泳ぐことしかできない女の希望と再生の物語が描かれる。
大学で哲学を教える小鳥遊雄司は、泳げない。水に顔をつけることすらも怖いため、屁理屈をこねては水を避けて生きてきた。そんな男が、学内の掲示板に張り出されていたポスターをきっかけに水泳教室に足を運ぶ。訪れたプールの受付でコーチの薄原静香に強引に入会を勧められ、その日から彼とコーチの一進一退の日々が始まる。
水が極端に苦手で泳げない大学教授・小鳥遊には、長谷川が起用された。主演を務めた2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」で、これまでにない明智光秀像を作り上げたことも記憶に新しい。スマートな大人の色香漂う男というイメージも強いが、実は偏屈な堅物は長谷川のハマり役ではなかろうか。ベテラン女優陣が演じる賑やかな主婦たちに囲まれ、頭でっかちな御託を並べ無様にプールで足掻く姿はすこぶる生き生きとしている。コミカルな姿も愛らしく微笑ましい。しかし、物語が進むにつれて彼の重く苦しい過去が明らかになっていく。耐えがたい喪失感を抱えた人生という荒波の中で、前に進もうと足掻いていたのだ。次第に剥き出しの感情を露わにしていく長谷川の熱演に、本作はコメディではなく喪失からの再生を描くヒューマンドラマだと気付かされる。前にも後ろにも進めず、もがき苦しむ男の心を全身で体現した。
(C)2022「はい、泳げません」製作委員会
綾瀬が演じるのは、小鳥遊が通う水泳教室の静香コーチ。仕事に情熱を注いでいるが泳ぎ以外はてんで不器用で、あるトラウマを抱え「陸より水中のほうが生きやすい」という変わった女性だ。生真面目でどこかとぼけたキャラクターもまた、綾瀬の持ち前の良さを輝かせる。変わり者をコミカルにもクールにも演じ分けることができる女優だ。長谷川との息の合った掛け合いもテンポよく、互いを役者として信頼していることが伝わってきた。怯える小鳥遊に「私が助けます」と迷いなく断言する揺るぎない瞳、「逃げるな」と喝を入れる鋭い声。小鳥遊の屁理屈にも恐れや苦しみにも真正面から向き合う。母なる海のような強さと優しさ、凛とした美しさがあった。
小鳥遊だけでなく、誰しもが大なり小なりの痛みを経験している。静香はもちろん、小鳥遊の元妻の美弥子(麻生久美子)やシングルマザーの恋人・奈美恵(阿部純子)もそれぞれに辛い記憶を抱えている。それでも懸命に日々を生きていくしかない。再び自分らしく生きたいと思った時に、真っ直ぐぶつかってくれる誰かが、悲しみを分かち合う人や一緒に生きる人がいる。なんと素晴らしいことだろう。一歩でも踏み出そうと奮闘する男と彼を取り巻く女性たちの物語は、心をじんわりと温めてくれた。
文=中川菜都美
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