松田翔太のクールなイメージとはかけ離れたコミカルさ!パーフェクトなヒロイン役を演じた佐々木希にも注目の映画「アフロ田中」
2023.4.11(火)
のりつけ雅春原作のロングランコミックを映画化した「アフロ田中」(2012年)が4月28日(金)にWOWOW4Kで放送される。主人公・田中広のゆるゆるとした毎日がギャグ満載で展開する原作は、2002年に始まり今も連載を続けているロングヒットシリーズ。その中から「上京アフロ田中」(2007~2010年)をベースに、彼女いない歴24年のアフロ頭の青年が友人の結婚式までに彼女を作ろうと奮闘する姿を描く。
(C)2012 のりつけ雅春・小学館 / 「アフロ田中」製作委員会
強烈な天然パーマで生まれた田中広は、幼い頃からその髪質ゆえに不遇の少年時代を過ごしてきた。高校をノリで中退し、さらなる自由を求めて上京。肉体労働で生計を立てつつ24歳になったものの、彼女もできない寂しい日々を過ごしていた。そんな時、地元の仲間の1人が結婚するという知らせが舞い込む。「誰かが結婚する日には彼女を連れてくる」という高校時代の約束を思い出して焦った田中は、早急に彼女を作ろうと奮闘するという異色のラブコメディだ。
主人公の田中は松田翔太が演じる。イケメン御曹司4人組"F4"の1人を務めた「花より男子」シリーズ(2005〜2008年)や、天才詐欺師に扮した「LIAR GAME」シリーズ(2007〜2012年)など、当時、既に若手人気俳優としての地位を確立していた松田。本作では、まるでオブジェのようなド派手な巨大アフロを装着した衝撃的な姿に、ダサい緑色のジャージで奇怪な動きまで披露する。実家の庭にプレハブの小屋を建てたり、彼女作りが上手くいかず急に悟りを開いたりと、振り切ったバカっぷりが清々しい。
頭の中で繰り広げられる妄想も自分自身へ突っ込む心の声もテンポ良く、ヘルメットからはみ出すアフロや感情豊かな変顔を見ているだけでも笑えてくる。これまでのクールなイメージを覆すとんでもない風貌のモテないダメ男を、松田は躊躇なくコミカルにやりきった。
(C)2012 のりつけ雅春・小学館 / 「アフロ田中」製作委員会
アパートのお隣に引っ越してきたヒロイン・加藤亜矢には、佐々木希が抜擢された。原作にはないオリジナルヒロインだが、なぜか田中に好意を寄せる亜矢を懸命に演じている。パーフェクト美女の肩書き通りの圧倒的な美しさは、田中でなくとも見惚れてしまう。可憐なビジュアルから放たれるハイキックも切れ味抜群だ。また、堤下敦(インパルス)、田中圭、遠藤要、駒木根隆介ら個性豊かな面々が友人役を務め、職場の先輩に吹越満と皆川猿時、田中の母役を辺見えみり、社長にはリリー・フランキーとベテラン勢も多数出演。加えて長塚圭史、武田修宏、佐藤二朗ら豪華メンバーの特別出演も話題を呼んだ。
バカばかりしながらも、ここぞという時には一致団結する田中たちの姿はどこか懐かしくて微笑ましい。心から楽しんでいるような自然体の演技に好感を抱いた。失敗ばかりでも恋人ができなくても、くだらないことで笑い合える友情は不滅だ。
文=中川菜都美
-

世界にも波及?「国宝」現象を引き起こした吉沢亮&横浜流星...朝ドラ「ばけばけ」&大河「べらぼう」にも表れた鮮烈な存在感
提供元:HOMINIS12/7(日) -

Stray Kids、ENHYPENの涙の初受賞も...追悼ムード一色の「MAMA」に連帯感をもたらしたパク・ボゴムやチョウ・ユンファらの言動に滲む、誠実な人間性
提供元:HOMINIS12/6(土) -

豊川悦司が放つ、妖艶さと不気味さ...内に秘める"悪"の表現が秀逸な「松本清張サスペンス わるいやつら」
提供元:HOMINIS12/6(土) -

「ばけばけ」のタエ役でも脚光を浴びる北川景子、親としてのリアルを投影した「ナイトフラワー」での家族を思う壮絶な母親像
提供元:HOMINIS12/6(土) -

沢口靖子が見せる笑顔と切ない横顔のギャップ...同僚として見守る、寺脇康文の優しさにじむ演技も必見「夏樹静子サスペンス 喪失-ある殺意のゆくえ-」
提供元:HOMINIS12/5(金)

